昨日公開された独立総研の青山繁晴さんが福島第一原発に行って
撮って来た映像は、想像よりも厳しいものでした。
これまで遠くから望遠で取った物や、東京消防庁の活動のときの映像
くらいしか見ていませんでしたが、実際にその場から撮った映像は
初めて見た気がします。
それと同時に、今は一般の人やマスコミには公開していないけど、
専門家には要望があれば公開しているらしいのですが、これまで
そういった専門家からの要望がなかったと言う話に驚きました。
海側からの津波の被害にあった建物の様子や、原発のこれまで見えなかった
部分など、本当に壊滅状態といっても良いくらいの被害でした。
ただ、逆に希望が持てるのは、復旧作業にあたっている作業員の人たちが、
意外と整然として落ち着いていたことです。
環境としては、少し前に公開されたように決して良いとは言えませんが、
その中で様子もわかってきて、きっちりとしたルールつくりや秩序が
保たれてきているようでした。
まだ、油断は出来ない状態ですが、一旦原発は落ち着き始めていて、
それなりにコントロール出来ていそうな感じです。
沈静化まではまだかなりの時間がかかるでしょうが、道順は少しずつ
出来てきているような印象を受けました。
さて、最近は政府の姿が少し見えてこなくなってきた感じを受けますが、
相変わらず報道は政府に批判的な意見を繰り返しています。
どうしたいのかわからない、対応が遅く、後手後手に廻っている結果
逆効果になっているなど、叩きのめしてばかりです。
確かに、これまでの政府の動きは、素早いとは言えず、将来像も見えてこない、
十分な情報や物資が届いていない、今の政府で良いのかなど、言い出したら
キリがありません。
しかし、これまで原発事業を推進して来て、今の形を作り出したのは
野党になっている自民党であり、情報も隠してきていた為ではないでしょうか。
何も知らされずに、政権を取った民主党としては、まだ何がどうなっているのかさえ
わかっていないのではと思います。
だから仕方ないとは言いませんが、ごちゃごちゃ言わずに自民党も原発のことに
関しては、自らが率先して協力すると言う気持ちはないのだろうか。
持っている情報や人のつながりを駆使して、国の一大事を乗り切ろうとするのが
人としてのあり方ではないのでしょうか。
人と言うものは、怒られて、それをばねにして伸びる人もいれば、ほめられて
伸びる人もいます。
民主党は、どちらかと言うと後者にあたるような気がします。
何をやっても非難されると、その先何かをすることが怖くなり、動かなくなって
しまうタイプではないでしょうか。
政権を取って以来、何かしてくれるとみんな思ってみていましたが、これまで
大きな変化は見られず、後退した部分もあると思われています。
国民もせっかちなのか、すぐに結果を求めすぎて、結果が出せない民主党は
各地方の選挙でも厳しい結果となってしまっています。
その延長で、今回の大地震と津波が起きてしまったのです。
震災後の政府の動きに不満のある人も沢山いるでしょう。
しかし、今混乱させていても仕方がないのです。
非難する事は簡単です。
ここは、政府を信頼して、託すしかないのではないでしょうか。
褒めちぎれとは言いませんが、非難するのではなく、良い所も見る。
それなりの成果が出ているところを認める。
信頼され、応援される事で、政府ももっと頑張ろうと思えるのではないでしょうか。
多少、時間がかかったり、失敗することもあるでしょうが、前に進んでいる事は
しっかりと認めて、こちらからも提案したりすることが必要なのだと思います。
僕も、これまで批判的なことも書きましたし、思っていましたが、
それでは何も解決しないと気付きました。
被災された人たちも、復旧作業をしている人たちも、みんな一生懸命
自分の立場で頑張っています。
人を非難する事は、これからはやめて、応援して行くようにしませんか。
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