つい先日も床下の様子を見る事があって、
潜った時に床束の事を聞かれました。
悪徳リフォーム業者は、この床束や大引・根太が
腐っているとか、ずれていると言っては
地震が来たら大変な事になるとか脅かします。
この部材は、床を作っているもので俗に言う
骨組みの構造とは関係ありません。
ですから、仮にここに問題があっても家そのものが崩れるとか
傾くという事は無いです。
最悪床が抜けるとか、床がたわむといった事です。
しかし、そういった事になるには既に歩いたらふわふわ
するとか、床が下がるといった事になっているはずです。
問題なのは壁の下にある土台と言うものです。
土台も腐っていたりしてもそこの部分だけ入れ替えるという事も
十分可能ですから、心配しないでください。
最近問題になっているのが、この床束や大引に補強金物と称して
金物を沢山付けまくってお金を巻き上げる方法です。
束が外れていたり、大引・根太が腐ったりしている場合は別だが、
通常床下の補強金物は殆ど役には立たないと考えても
良いでしょう。
無いよりはまし。そんな程度です。
束は短い柱状のものですが、柱ではありません。
大引の鉛直(垂直)荷重を支えているものです。
大引や根太は床の剛性(強さ)を作っているものです。
それ以上に建物自体を支えている部材ではありません。
もうお解りだと思いますが、これによって家そのものが
壊れる事はありません。
悪ければその部材を取り替えるだけです。
これで一旦床下については終ります。
次は、屋根です。
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また一人でも多くの方の目に触れるのでは。
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