床下については既に話しましたが、
今回は、屋根裏の補強工事です。
屋根裏も全く同じように、普通の場合
梁の上に束と呼ばれる柱状の物が立っており、
そこにやはり同じような大きさの母屋という部材が
約90センチ間隔で水平に乗っかっています。
(これは工法によっては無い場合も有ります)
そしてこれに直行する形、つまり屋根の流れ方向に
45センチ間隔で4.5センチ角(これより大きい場合もあります)の
垂木と言う部材で構成されます。
この上には、昔は杉板が貼ってありましたが、
最近は耐水ベニヤを貼る事が多いです。
悪徳業者が補強金具をつけるのは、主にこの束と言う部材回りが
多いと思われます。
これは屋根の垂直荷重を支えています。
屋根を支えるのには必要なものですが、梁と違って
根本的な構造部材とは言いにくいものです。
屋根がしなるとか言う事はありますが、すぐにつぶれるとか
そう言ったものでない事は理解しておいて下さい。
これも付けないよりはつけた方がましと考えた方が良いです。
床下でも言ったように、基本的に土台(床のすぐ下辺りにある部材)
から、軒の梁(又は桁)の間を補強する事は構造的には
とても重要な事です。
それ以外の部分、床下や天井裏は二次的な部分だと考えてください。
全く気にしなくて良いとか、関係の無い部分と言うわけではありませんが、
地震対策等を言うなら先程言ったところ、つまり住空間に関わっている所が
大切になります。
ここまで言うともうお解りでしょう。
床下に潜ったり、天井裏に上がったくらいでは本当の
耐震補強なんて出来ないのです。
壁をめくったり、天井を剥がさないと難しい事なんです。
本当に部分的な補強は可能ですが、根本的な事は出来ません。
阪神大震災以後の木造住宅には、過剰と言えるくらいの補強金物を
入れるように指導されています。
公庫を利用してきちんと役所の検査に合格している建物は
そういう意味では安全でしょう。
公庫を利用されていない場合でも、きちんと完了検査済み証が
発行されていて、監理がちゃんとされていれば問題ないはずです。
ですからちゃんとした設計事務所に依頼して、設計管理を行うという事は、
安心を買うという事にもなります。
手前味噌のようになって申し訳ありませんが、設計事務所に
依頼すると言うのは、気に入った間取りの家を作るという事だけではなく
安全・安心を依頼することだとも言えます。
木造一戸建て特有の物についてはこれで終る事にして、
今度はマンションも含めた内部のリフォームについて
お話して行きます。
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私の家はリフォームでなく、欠陥住宅です。建てる前から警戒はしていましたが、やられました。
安心と安全を求めて大手ゼネコンに頼みましたが、駄目でした。窓ガラスは同じ壁にあるものでも左右メーカーが違い、色もうっすら違いが分かります。床は新築なのにブカブカしてます。柱や壁紙も作業中につけてしまったような傷、破れがみられ、キッチン回りの備え付けの食器棚は注文したのと違います。階段の一段一段の高さも不揃いです。2年たった今は雨漏りがたえません。なおさせてもまだ雨漏りします。文句を言えばなおしてくれますが、対応が遅く、こちらで欠陥を見つけるしか方法がありません。その度に工事が入り、家族の精神的負担は大きいです。
ほんとに騙されました。 保証も2年なのでこれからが不安で仕方がありません。
ほんとに悔しい。
同じ業界にいる者として腹が立つやら、申し訳ないやら・・・
一般の方から見れば、大手のゼネコンと言うのは安心できると
考えられますよね。
本当にこれは、ケースバイケースなので一般論としては申し上げられませんが、大手のゼネコンは本来の営業活動としては、戸建て住宅はやりません。誰かが個人的な付き合いや、下請けに任せてやる事が多いかも知れません。
最近では、景気が悪くなってきて以前はしなかった工事金額の工事を取りに来ているという事はありますが、住宅ともなれば殆どは下請け任せになってしまいます。と言うのも、経費がかかり過ぎて会社本来の売り上げが上がらないからです。後はたまたま任せた下請けさんの質がどうかという事になります。その中でも、きちんと仕事をする工務店もいますから、本当に運と言ってしまうと申し訳ないのですが、そんな実態でしょう。
悪質業者のせいで、迷惑を被っている人は沢山います。
さきさんもどの程度なのかわかりませんが、やはり根本的にやらないと部分ごとにやっていてもキリが無いかも知れませんね。担当者レベルではなくて、会社レベルで取り組んでもらった方が良いと思います。