2005年08月30日

住宅の設計(2)〜リビングの位置〜

リビングの位置は、近年2階に持って上がる事もあり
多様になってきました。
それではそれぞれのケースの長所・短所を見て見ましょう。

まずは一般的な1階にリビングがある場合。
これはやはり庭との関係が大きいでしょう。
リビングから庭に降りれる。繋がりがもてます。
それと帰ってきてすぐに到達する。
奥さんが買い物袋を持っての移動距離が短いですね。
さらに、お年寄りや身障者にとっては2階に上がるという事は
辛い場合が多いです。
身体的に上がれないと言う場合は、1階に作るという事が
大前提となります。


その他、防犯面で比較的滞在時間の長いリビングが
1階に有る事で
人の気配を感じやすい事も挙げられます。
但し、2階で寝るときはこれの反対に気配を感じにくいです。

次に、リビングを2階に持って上がった場合。
これの一番の魅力は、明るく、風通しも1階よりは良い。
そして、見晴らしが良い事が挙げられます。
開放的で、天井も高くしたり、勾配天井なども作りやすい。
ですからロフトを作る場合は、こちらの方が良いわけです。
意外と知られていない事では、構造的に有利と言うことです。
梁も小さくすむ分、大空間が取りやすい。柱や壁を減らせるからです。
構造は、当然1階の方がきついんです。
柱や梁が大きくなるだけでなく、壁も沢山いります。
だから、広々としたリビングが出来るんですね。
2階ですから、道行く人の事があまり気にならない。

それぞれの長所の逆が短所になりますね。
それ以外の短所としては、2階の方が若干暑い。
しかしこれは夏と冬では逆の事になります。
2階にリビングが有る場合は、子供部屋の監視がしにくい事もありますね。

僕の場合は、2階にリビングを造る事が多いのかな。
それは、一番長い間生活する場所を条件の良い所にする方が
良いと考えているからです。
主寝室などは、殆ど寝ているわけですから多少条件の悪い
ところでも構わないとも言えます。

これは、土地や周囲の条件でも変わりますから絶対では有りませんが、
参考になったでしょうか。
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posted by ツボ at 20:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築家・設計事務所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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