2005年09月05日

住宅の設計(4)〜窓 vol.2〜

昨日に引き続き「窓」の話です。
窓の形にはいろいろありますね。

日本で一番一般的なのは、“引き違い窓”です。
これはコスト的にも安く、開口の半分が開けられて
風を通す事ができます。
網戸も簡単に取り付けられます。

コストでもっとも安いのは、“ハメ殺し窓”(Fix窓)
ですが、当然ながらこれは全く開ける事は出来ません。
防犯としては良いですし、枠などの邪魔がないですから
景色を綺麗に眺める事ができます。
手の届かないところで、光だけを入れたい時にも使います。


ドア形状の物。
これは勝手口とかに使います。
勝手口には、引き戸もありますが気密性はドアの方が
高いです。
スイング部分が邪魔になる場合は引き戸の方が良いでしょう。
網戸も引き戸の方が簡単に付けれます。ドアタイプでも
あるにはありますが、コストや見た目では少し劣ります。

僕が良く使う窓に“オーニング窓”があります。
これは便所や浴室、部屋の換気を目的とした小窓として
使う事が多いです。
これは小さな枠に嵌ったガラス窓を縦に何段か積み重ねた形の
もので、似たような役割の窓として“ジャロジー窓”が
あります。
しかし、ジャロジーはガラスが積み重なった形状の物ですから、
ガラスを割ってしまうと窓全体が開口となり防犯上に
問題があります。
それとガラス同士でのすから隙間風の問題もあります。
パッキンをつけたものもありますが、やはりハンドルで
ギュッと締め上げられるオーニングにはかないません。
コストは両方ともやや割り高です。ジャロジーよりも
オーニングのほうが更にやや高いです。
では何故良く使うのかと言うと、ハンドル操作ですから
ほんの少しだけ開けると言う事がでるのと、上の辺を
軸として回転しますから少々の雨にも強いという事があります。
引き違いでは少し風でもあれば吹きこむところが、オーニングだと吹き込みにくい。
網戸は内側に取り付けて開け閉めには関係ないことがあります。

最近良く使われ始めたのが、“上げ下げ窓”。
これは「プロヴァンス風」とか言って建売住宅などで
良く使われだした窓ですね。
これはなにも南フランスでよく使われているという事ではなく、
外国ではかなり一般的な窓で世界中で使われています。
名前の通り、2枚の窓が上下に並び通常は下の窓を上に擦り上げるタイプです。
上下が同時に動いて中央で重なるものや、上下共に
動かせるものもあります。
これにも網戸は吊り付けれます。
気を付けないといけないのが、ごく稀に上のガラスの窓拭きが
出来ないものがあります。
通常は、メンテ用に簡単な操作で上の窓を内側に
倒して窓拭きをします。
これは、先ほどのオーニングよりはコストは安いです。

最後に、下側を外に押出して斜めに開ける“スベリ出し窓”、
下が軸になって内側に倒れる“打ち倒し窓”、
逆に外側に倒す“外倒し窓”、ドアのように開く
“開き窓”等があります。
このうちスベリ出し窓と開き窓には網戸が付けれません。
付けたいと言う時には、網戸をマグネット等でその都度付けたり
外したりする方法で行います。
これらの窓は窓拭きがしにくいという事があります。
外から手の届きにくい場所につける場合は、
そこを注意してください。

その他、腰がハメ殺し窓になって上が引き違い窓になった段窓や、
横にハメ殺し窓を付けた連窓形式の物などまだまだ沢山あります。
言い出したらキリがなくなるのでこのあたりで終ります。

窓一つとっても、大きさや形を選ぶのも理由があるんですね。
今日の記事が参考になりましたら、ランキングアップに
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posted by ツボ at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築家・設計事務所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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