2006年03月02日

河島英五「てんびんばかり」

時々図書館に行ってはCDを借りてきて聞いている。
新しい歌はレンタル屋さんに行けば良いけど
図書館の良いところは古いものがある。
昔LPで聞いていた頃の物や、当時は買えなかった物
あまりメジャーではない物等、そんなものが聞けちゃうから楽しい。
そして、なによりタダですから(笑)

この前借りに行ってふと「河島英五」のベスト版が目に付き
一度ちゃんと聞きたいなぁ〜と借りてきました。
この中に前から耳に残っていた「てんびんばかり」と言う歌を
改めて聞いてみたのですが、今聞いてもなかなか深い歌です。
この曲がリリースされたのが91年ですから、今から15年ほど前。
人の心の中にある矛盾や立場の違いによっておこる気持ち
もっと拡げれば世界の中で起こっている事にさえ当てはまる
ような問題を歌っています。
この頃に河島英五が感じていたそんな事が、15年経った今でも
相変わらず続いているし、もっと悪くなったような気もします。
何か心にズシーンと重たいものを感じてしまう歌です。
少し長い歌詞ですが全文を載せてみます。



「てんびんばかり」
          作詞:河島英五
          作曲:河島英五

真実は一つなのか
何処にでも転がっているのかい
一体そんなものが あるんだろうか
何も解らないで僕はいる

そしてそれがあるとすれば 何処まで行けば
見えてくるんだろう
そしてそれがないものねだりなら 何を頼りに
生きて行けばいいんだろう
何も解らない 何も解らない 何も解らない
何も解らない 何も解らない
何も解らないで僕はいる

家を出てゆく息子がいる 引き止めようとする
母親がいる
どちらも愛してる どちらも恨んでる
どちらも泣いている

何人もの人を殺した男がいる
掛替えのない命を奪ってしまった
次はこの男が殺される番だ
掛替えのない命を奪ってしまう

男が殺される 男が殺される 誰も何も言わない
男が殺される 男が殺される みんながそれに
賛成したのです

友達が殴られて仕返しをしに行った男がいる
その殴った相手も友達だったので
困ってしまった男がいる

僕が何気なく呟いた言葉が
君をとっても悲しませてしまった
慰めようと
言葉を掛けたら君は泣き出してしまった

毎朝決まった時間に起きる人の喜びは
何処にあるんだろう
電信柱に小便ひっかけた野良犬の悲しみは
何処にあるんだろう

うちの仔犬はとても臆病で一人では街を歩けない
首輪を付けると とても自由だ
僕を神様だと思っているんだろう

拳を挙げる人々と 手を合わす人々が
言い争いを続ける間に
ホラ ごらんなさい野良犬の母さんが
かわいい仔犬を生みました

誤魔化さないで そんな言葉では
僕は満足出来ないのです
てんびんばかりは重たい方に傾くに
決まっているじゃないか
どちらも もう一方より重たいくせに
どちらへも傾かないなんておかしいよ


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posted by ツボ at 18:38| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽は楽しい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
河島英五さんのファンです。「てんびんばかり」はけっこうお気に入りです(世間のいろんな事を題材にしている)てんびんばかりってCDによっていろんなヴァージョンがあるんですよね!この歌はカラオケでよく歌います。
Posted by 柿黄 at 2008年12月24日 04:25
柿黄さん、良い歌ですよね。
こんな時代だから余計に英五さんの歌が沁みて来ると言う気がします。

ヴァージョンはいろいろあるみたいですが、心は一つですよね。

僕にとっても大切な歌になると思います。
カラオケでドンドン広めて言ってください。
Posted by ツボ at 2008年12月26日 01:34
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