地震に対しての備えについてやっていましたが、少し補足して
おかないといけないなと思って書きました。
まず、家具の配置についてですが建物の短手方向に平行に
配置すれば良いということについて。
マンションで言えば隣の壁と平行に置くと良いということになります。
一般的にはバルコニーや廊下側には窓が来るので割と自然にそうなります。
しかし、番組の最後にチラッと言っていたようにこうすれば
大丈夫と言うものではありません。こっちの方が良い可能性が
高いというくらいに考えて下さい。
と言うのも、阪神大震災のときに僕の部屋の家具もこの方向
だったのですが、見事すぐに転倒しました。
場所によっても違ったでしょうが、うちのあたりは地震の揺れは
南北方向(マンションの長手方向)でした。つまり短手に平行に
置いてあった家具でも倒れてしまいました。
地震の揺れの方向や強さによってどの方向に揺れるかは
決まっていないということです。
揺れた時に短手方向の方が揺れやすいということです。
次に転倒防止用の金物についてですが、突っ張り棒は手前ではなくて
奥につけたほうが良い。
ダンボールなどを手前にかませて5ミリ程度前を上げて後に
傾けたら良い。
一番効果的な金物は、壁際に取り付けるL型の金物が良い。
ここまではその通りでしょう。
でもここで落とし穴があります。
それは一番効果があるといわれるL型の金物です。
取り付ける壁に問題があります。
最近の建物では普通は壁に石膏ボードを貼っています。
これは紙と紙の間に石膏を入れて固めたボードです。
取り付けるところがこの石膏ボードだけだったら全く効き目は
ありません。すぐにビスが抜けてしまいます。
付けている時には効いているような気がしていてもダメです。
下に柱や間柱が無ければタダの飾りになっています。
取り付けるときには壁を叩いて鈍い音がするところを探すか、
細い釘や針のようなものを刺してみて突き抜けたら
そこはダメだと思ってください。
ですから家具の隅に取り付けれることは少ないと考えておいてください。
下地のあるところにつける。これが大原則です。
最後にもう一つ大切なこと。
それは上下に分離している家具は上下の家具を裏側でつないで置くことです。
うちのカップボードも上のほうの部分がバタンと外れて倒れました。
上から乗せて下の家具にはまっていても、ポキンと折れるようにして
外れてしまいますから、I型の金物で止めておくと良いでしょう。
どれかをやっていれば大丈夫と思わずに、やれることは重ねて
やっておいたほうが良いでしょうね。
“備えあれば憂いなし”
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