思っていましたが、昨日札幌で自ら計算書偽造を告白した
浅沼良一・2級建築士のような例は全く論外と言っても良い。
耐震強度は、姉歯氏のようなものではなく緊急性は無いと
言っているが、問題はそんなことではない。
計算書の数値を改ざんしたという事が問題なのであって
程度のことはその次のことである。
そして何より、資格を持っていない者が大きな顔をして
仕事をして、堂々と会見で答えている事が腹立たしい。
我々建築士は、経験を積み、勉強をして試験に合格して
責任を持って仕事をしているのであって、資格を持っていないと
いうことはその責任でやってはならないのである。
勿論、一級建築士の下で仕事をすることはあるでしょう。
そうやって経験を積んで行くのですから。しかし、それは
あくまでもその一級建築士の責任ですることであって、
二級建築士が自らの責任でしてはならないのです。
ここで誤解の無いように言っておきますが、決して二級建築士のことを
低く見ているのではありません、それぞれが資格に従った役割で
責任を持って仕事をしなければならないと言うことです。
一級の仕事がしたければ、一級建築士免許を取らなければならない。
仕事としては出来るから免許を持っていなくてもするというのは、
社会のシステムを無視することです。
先日の駒大苫小牧の問題も同じ事が言えます。
後輩達が春の選抜に出れないということばかりが取上げられて
いますが、もとを正せば高校生(卒業はしたが)が喫煙・飲酒を
すること事態が間違っているのです。
仮に大学に入学していたところで未成年は未成年です。
ダルビッシュ投手の時を思い出してください。
彼はプロに入った後ですが未青年だったから問題になったのです。
何か今回の事も、大元の事を忘れて目立つ事ばかりを言っている
ように思えてならない。
耐震偽造はやってはならない事だし、当該マンションが
どの程度なのかも問題ですが、一番には二級免許しか持っていない
浅沼氏が一級免許の必要な構造計算を自分の責任だけでやって
いたことです。その上で見ていた一級建築士は一体何をしていたのか。
一級を持っている構造設計士もいるはずだ。(計算書に
明記しないといけないから)
建築界のモラルが低下していると言うか、ゆるゆるになって
ボケてしまっているのではないか。
この一連の問題で建築士が失った信頼は計り知れない。
僕自身も含め、きちんとした仕事をしている建築士は
もっと世間に対してアピールして行かなくてはいけないのだろう。
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