一足先に公開されたカンヌ国際映画祭では、初日の酷評から一転
拍手の嵐となりました。
この問題作「ダ・ヴィンチ・コード」は、ベストセラーになった本の
段階からキリスト教徒からキリストを冒涜するものだという声があり
議論を呼んでいました。
初日の酷評もその観点からだったかも知れないです。
2日目に賞賛されたのは、エンターテイメントとしてこの映画を
観たときの評価なのでしょうか。
まだ僕も観ていないので何とも言えないのですが、気になるのは
あまりにも極端に変わった評価です。
ニューヨークのブロードウエイのミュージカルや、欧米の
絵などの個展では、オープニングの評論家たちの意見によって
その後の行方が左右されます。酷評されれば、即打ち切りなんて
いうのも珍しいことではありません。
アーチストなどは、二度と立ち直れないほどに叩きのめされてしまいます。
この映画の場合も、莫大な費用を投入して製作し、
宣伝にもかなりの金額をかけていました。ここでこけるわけには
いかないのです。配給元のSONY製品の不買運動も起こり
様々なところでダメージを受けています。
そこで好意的に観てくれる人を導入したのではないかと
ちょっと意地悪に見てしまいます。
そうではなく映画として素晴らしいのだと思いたいのですが。
宗教上の問題なので、キリスト教徒で無い人にとっては
普通の映画として観れるでしょう。
その本当の評価は、宗教まで絡めるのか、宗教上の事は
置いておいて純粋に映画として観るのか、非常に難しい問題でしょう。
廻りの意見は関係なく、先入観を持たないで観た方が良いのでしょう。
観てこられた人は、感想を聞かせてもらえるとありがたいです。
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