主な受賞理由となった昨年の回顧展「ドラマとポエジーの
画家 和田義彦展」で、知人のイタリア人画家、アルベルト・スギ氏の
作品に酷似した絵を複数出品したとして文化庁が調査している
ことが分かった。
和田氏は、昔から友達でよく一緒にデッサンしたりしていた
からだと述べているのだが、素人から見ればまったく同じに見える。
写真で見れば同じように見えるが実物を見ればまったく違うのが
分かると弁解するも、もはやそう云う問題ではないのです。
しまいには「ピカソだって沢山模写はしている」と開き直り・・・
“模写”はあくまでも“模写”です。
和田氏は模写ではなくて自分の作品だと言い張っているのでしょ。
いくら同じ時にデッサンしたって、立ち位置も違うんだから
角度とかが変わるでしょう。それとも和田氏はスギ氏の後ろからまったく同じように描いたんですか?
同じテーマで描いたのが、まったく同じ構図になることって
ありますか?おかしいでしょう。
いくつかは色を付けたものとかもあるけれど、殆どが色彩まで
似ているのはどう説明するんでしょうか。
この盗作疑惑になっている絵だけでなく、本来の自分の作品も
含めて認められているのだから、和田氏の絵そのものが
否定されたわけではないのです。
素直にそれは好きなスギ氏の絵を模写しましたって認めてしまえば
いいと思うのですが。そうは行かないんだろうなぁ。
アーティストとして恥ずかしいですよ。
誰だって人の真似はする。それは勉強の一つの方法として
あるんだから恥ずかしいことではないですよ。恥ずかしいのは
それを黙っていて自分のオリジナルだと言うことです。
今朝、盗作されたスギ氏のインタビューがありましたが、
そこでスギ氏が言うには「和田氏がイタリアに尋ねて来て、
自分は病気で命短い身だから訴えたりしないで欲しい」と
涙ながらに懇願したそうです。スギ氏は、そんな和田氏を見て
間にもいえなかったと言っています。
更に和田氏から「私を訴えないで欲しい」とFAXまで来たそうです。
もうここまで来れば自分でも認めているんでしょう。
すっきりさせて自分のオリジナル作品で、もう一度認めさせようとは
思えないのでしょうか。
昨今ニュースで報道される偉い人の事件の時の会見を見ている
ような気になってしまいました。
プライドがあるなら嘘をつくことは出来ないはずなのに・・・
誤魔化せば誤魔化すほど、後から分かったときにもっと
自分の下げてしまいます。
アーティスト、いやクリエーターな真実を追究してください。
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