2007年01月10日

結露対策 その1

冬に一番気になるのは結露でしょう。
どうやったら結露を防げるのか。
まず、結露のメカニズムと言う物を理解する事から始めましょう。

結露はどうして起きるのか?

結露の発生原因は
1.室内外の温度差
2.室内の湿度
3.風の強さ

これが主な原因となります。
風の強さは関係ない場合も有ります。

特に室内外の温度差と室内の湿度が大きな原因となります。
冬場は暖房をしますから、当然室内と外との温度差は大きくなります。
最近は断熱が効果的になってきましたが、やはり外壁面は
冷たくなっています。
そして、窓はガラスですから壁面よりも冷たくなります。
ペアガラスを入れている場合は、一枚ガラスス比べて温度低下は
少ないですから結露は起こり難くはなりますが、決定的では
ないでしょう。
ガラスを触ってみると冷たいですね。
ここに部屋の暖められた空気が触れると結露を発生します。
断熱が上手く行っていない外壁でも同じ事が言えます。

空気中の湿気と言うのは、温度が高いほどその中に水分を多く
持つ事が出来るのです。
つまり温度が低いと、その空気中に含む事の出来る水分は
少なくなるのです。
もうお解りですよね。
暖かい室内の空気が、冷たいガラスに触れるとその空気の中に
含みきれない水分が、ガラス面で水分に戻るのが結露です。

暖房器具も、空気が乾燥しがちなエアコンの方が、灯油を燃やす
石油ストーブよりも結露は発生しにくくなります。
灯油ストーブは、燃焼の際に水分を空気中に掃き出しますからね。

いくら温度差が有っても湿度の低い部屋では結露は起こりにくくなります。
逆に、湿度の高い部屋であっても、室内外の温度差が少なければ
結露は起こりません。

最後に風の影響です。
温度差と湿度だけでないのがこの風によるものです。
外の気温そのものはあまり低くなくても、強い風が吹いている場合は、
風によって見かけの温度が下がることになります。
気温と言うのは、外の気温です。
風が強く吹いている時には、風によって撫でられている外壁や
ガラスの表面温度は、気温よりも低くなります。
ですから、外気温はさほど低くない時にでも、風によって
建物の表面温度が下げられて、結果結露を発生させる場合があります。

最悪な条件は、室内外の温度差が大きく、室内に湿気が多い時に
外では強風が吹いている。
こんな時には、結露が発生する事が多いといえます。

今回は、結露の発生メカニズムについて説明しました。
次は、じゃあどうすれば結露の発生を防げるかと言う話をして行きます。


posted by ツボ at 16:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築家・設計事務所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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