2007年01月15日

結露対策 その3

これまで話したように結露を発生させないためには、
室内外の温度差を作らない事が一番良いのですが、
日本の冬ではそれは難しい事です。
最近では、外断熱も普及してきており建物自体の断熱は
良くなって来ています。ぺアガラスを使う事で窓も結露しにくく
なって来ていますが、殆どの場合は断熱サッシュではなくて
単にペアガラスを入れただけの物なので(予算の関係等)
サッシュの枠には結露する事もあります。

結露を防ぐ方法として一番良いのは、こまめに換気をするという事。
これは空気中に沢山の水蒸気を含んでいる暖かい空気を出して、
外の水蒸気の少ない空気と入れ替えるのです。
人間は生活しているだけで、水蒸気を発生しています。
つまりお湯を沸かしたりしていなくても、人がいるだけで
水蒸気は増えてゆくのです。それと前回話したように暖房を
すれば部屋や家具などから水蒸気が出てきます。
開放型の燃焼式暖房を使う場合は、余計に空気の入れ替えが
必要となります。一度暖まった部屋は、少々外の空気を入れて
温度が下がってもすぐに元に戻りますから、しっかりと時間を
掛けて空気を入れ替えるようにしましょう。

次に、では何処が一番結露し易いか?
お風呂場とかは別として、料理をしたりするのでLDKと思われるかも
しれませんが、もっと気を付けないといけないのはあまり
使っていない部屋です。正確に言えば、暖房をしない部屋ともいえます。
LDKというのはしっかり暖房しているので、結構ガラス自体も
暖められているのです。しかし、暖房をしない部屋のガラスは、
殆ど外と同じくらいに冷え切っています。そこへ暖められた空気が
入ってくるとどうなるか。結露してしまいます。
空気は、暖かいところから冷たいところへ流れて行きます。
暖かいLDKから廊下を通って冷たい部屋へと空気は流れて行くのです。
もっと大変なのは、お風呂の湯気がこの冷たい部屋に流れ込んだ
時には、すぐに結露するほどになります。
使っていない部屋などは、入った時にジメっとしますよね。
これはこの水蒸気が常に入ったままの状態だからです。
一度部屋を暖めて、部屋が含んでいる水蒸気を出させてから
換気するのが良いでしょう。
そして、意外と思うかもしれませんが寝室もそうです。
暖房を殆ど使わない寝るだけの寝室などは、更に人が寝るわけですから
条件は更に悪いのです、人は寝ている間にコップ一杯分の汗を
かくと言われています。これだけの水蒸気を毎晩放出しているのです。

水蒸気は暖かい部屋の物は、暖かい部屋で出してしまう。
家全体で換気しようとして、冷たい部屋から出そうとすれば
暖かい空気が冷たい部屋に残ってしまう事にもなります。
なるべく経由しないで換気する事が大切です。
結露してしまったら、すぐに拭き取る事も大切です。
放っておいたら乾くなどと言っていると、慢性的な結露に
悩む事になりますよ。蒸発してしまった水蒸気は何処にも行かず
部屋の中に残り続けているのですから。家の為にも良くないですから
結露は見つけたらなるべく早く拭き取ってしまう。

窓のカーテンは、まだ外が暖かいうちに閉めると言う事も
結露を防ぐ方法です。これは絶対的な効果は無いですが、
ガラスが冷えて窓際の温度が下がらない、部屋の暖房効果を
良くする為などの効果があります。

あとは良く言われているように、家具を壁にピッタリとくっつけて
置かないこともあります。
ここまで来れば分かりますね。家具の裏側の空気が動かなくて
十分に温まらず壁から冷やされてしまうと、そこに流れ込んで
きた水蒸気が結露してしまうのです。理想的には壁から
5センチ離して置くのが良いとされますが、実際にはそんなに
壁から離して置く事は出来ません。せめて2〜3センチくらいは
離して置くようにしましょう。
押入や物入なども、天気の良い時にたまに開け放して換気する事も
お勧めします。

お風呂の換気扇も出来れば廻しっ放しにするほうが良いです。そうでなければ、最後に上がる時にお風呂場にシャワーで
水をかけて湯気を落としてしまう。お風呂の蓋はちゃんと閉める。
湯気がいきなり廊下に出ないように暫らく治まるまでは
脱衣場のドアも開けないでおく事も必要です。

これらのことをしっかりとやっても、一枚ガラスの窓では
結露は起こります。しかし、その量は少なくする事ができます。
家の断熱と同時に、ちょっとした注意をおこなって少しでも
快適に暮してください。


posted by ツボ at 14:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築家・設計事務所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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