2007年03月24日

安藤美姫が優勝

世界フィギュアの女子シングルで、安藤美姫選手が優勝しました。
浅田真央選手も2位と、日本の選手が金・銀のダブル入賞です。

後半の上位6人の選手に選手による戦いは、ショートプログラムで
3位のカロリナ・コストナー選手がいきなりジャンプで2度も
転ぶという波乱のスタートとなった。
それだけプレッシャーが凄いのだろう。

ショートでは1位だった韓国のキム・ヨナ選手も、始めは確実な
演技をしていると思ったが、ジャンプで転倒してしまった。
予てから腰痛に悩まされていると伝えられていたが、フリーの
長い時間には耐えられなかったのかも知れない。
これでキム・ヨナ選手の優勝は苦しくなったが、日本の選手も
同様にプレッシャーはあり、失敗すればキム・ヨナ選手が
上回る可能性はある。

次に滑った浅田真央選手は、確実な演技で滑り終え、2位の
キム・ヨナ選手を大きく引き離してトップに躍り出た。
本人も納得の演技だったのだろう、終った瞬間から涙が溢れ
止まらなかった。
浅田真央選手の高得点で、安藤選手の優勝はかなり危うくなった。
ミスをすれば確実に負ける。しかし、無難にまとめてしまっても
浅田真央選手を上回る事が出来るかは微妙だった。
4回転ジャンプを成功させれば、まず勝つ事は出来るのだが、
当然失敗すれば優勝はおろか、2位も危なくなるかも知れない。

安藤選手が出した結論は、4回転を飛ばないことだった。
たぶん滑る前にコーチと話し合っていたのは、この事を確認して
いたのだろうと思う。
リンクに降り立った時の安藤選手の表情を見ても、4回転に
挑戦しない方が良いと思った。
最終滑走者の緊張だけではないこわばった顔がそこにはあった。
復活した時の気迫に満ちた顔ではない。
少し自信無げに、必死で戦おうとしている顔だった。

演技が始まり、最初のコンビネーションを成功させて少しホッとした。
その後も何とかミスなく演技をまとめ、無事に滑り終わった。
途中で、ここまで来れば笑みも出るかと言うところでも
表情はこわばったままで、最後まで安藤選手らしい笑顔は
見れなかった。それだけ苦しい演技だったのだろう。
逆に言えば、これくらいきついプレッシャーの中で、ここまで
抑えた確実な演技が出来た事は、今後の安藤選手にとっては
大きな収穫だったに違いない。

得点の結果は、浅田選手に比べれば低いだろうから、前日の
ショートプログラムとの合計争いになるだろうと感じた。
テクニカルが伸びれば勝てるか。。。
合計は僅差で浅田真央選手を抑えての優勝。
決った瞬間に、安藤選手は驚きの声を上げて喜び、泣いた。

浅田選手にとっても、ショートプログラムでのちょっとした
ミスで苦しみ、安藤選手にとっては自分の中の迷いとの戦いだっただろう。
二人にとって非常に意味のある大会だった事だろう。
世界選手権で、日本の選手が1位・2位を独占するなんて
考えられない事でしたが、今日それが現実のものとなりました。
前日7位と出遅れた中野選手も追い上げて5位に浮上。
益々日本フィギュアは、強くなって来たと言えるでしょう。

安藤美姫選手、浅田真央選手、おめでとう。
明日は安藤選手には、エキシビションで楽な気持ちで4回転を
飛んで欲しいと思います。
posted by ツボ at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ ←にほんぶろぐ村 住まいブログに参加しています
坪内優建築設計事務所のHPへ 【坪内優建築設計事務所のHP】
ブログのトップページへ