倒壊家屋は、思っていたよりも多く、地域的に集中して被害を
受けたところもある。テレビの画面に映し出される風景を見て
阪神大震災のときを思い出した。
今回亡くなられた人が高齢者に偏っているのも地域的なことだろう。
柏崎の原発で起きた事故について、原発の関係者が会見を
しているのだが、それを見ていて非常に違和感を感じる。
日本海側の原発の会見をしているのは東京電力なのだから。
遠く離れた東京の電力供給に、危険を承知で原発の誘致をしているのだ。
と言うか、お金と引き換えに押し付けられたのだろう。
新潟も過疎化が進んでいる県だと思うのだが、産業的にも
太平洋側に比べて不利な条件が多い。
税収の少ないところにとって、原発を受け入れるということは、
やむを得ないことなのかも知れない。
結局、東京、或いは大都市と言う物は、どこかで力の無い物を
犠牲にしてしか成り立っていないのだ。
普通に考えて、送電ロスの大きい遠隔地で電気を作るよりも、
近くで作ったほうが良いに決っている。
いろいろな条件はあるにせよ、都会が近くに原発を作らないのは
危険を回避しているだけだろう。
もし事故が起きたら大変なダメージを受けるからとか、
作るための土地が無いとか言うのだろう。
ここにも強者の論理で、弱者に割りを食わすという形が出ている。
活断層や、地層的な問題があるのを分かっていながらこのあたりに
集中して作っているのは、国の政策として間違っている。
いつ起こるか分からない地震なんか考えていては何も出来ない。
きっとそんな理論でやっているのだろう。
今回の事故で、考え方に変化がでてくるのか見てみたいものだ。
確かにそんなに安全なら国会議事堂の地下にでも作れるはずなのに。。。
水は有る程度地形的に無理としても、電気は都内じゃなくても近隣の県とかにでも作れるはずですよね。
これを田舎の救済策のようにして押し付ける国は信用できないです。