2007年08月24日

季節は巡る

一昨日雷が鳴り集中的な雨が降った。
これまでずっと雨が降らなくて水蒸気が溜まっていたのが
こらえきれなくなったのだろう。
そのお蔭か昨日は少し暑さも少しマシになった気がしたが
今日になると相変わらずの暑さに逆戻り。
確実に季節はうつろい本格的な秋に向っているのだが
線で引いたようにパッと変わるものではない。
まだ“残暑”と言う形で暑さは残り、夏を名残惜しむかのような
日が続いているのだ。

カラ梅雨かと思われた梅雨も結果的にはそれなりの雨を降らした。
猛暑といわれた夏は冷夏となり、最終的には帳尻合せのような
暑さが続いている。
トータルとしての雨量や暑さは同じなのだろうか?
ただ、昔に比べて全体的に年間の気温が上がり、雨量(積雪を含んで)は
減ってきているのは事実だ。

先日「報道ステーション」で、古館キャスターがスイスの氷河を
取上げて、その後退の事を報じていた。
これは僕もスイスに行った時に、ガイドさんから聞いて知っていた。
その話を聞いたときには驚きを越した物があった。
何万年も続いていた氷河が、この数十年で異常なほどに溶けて
後退しているのだから。
北極の氷の話は、アメリカの研究チームの発表でみんな知っているが、
氷河のことは日本では意外と知られていない。
それゆえ今回の報道は意味のあるものだったと思う。

野菜や果物に季節感が無くなり、魚も養殖だけではなく
世界中から採って来るために旬を感じる事が無い。
もともと、食物には“旬”というものがあり、それには
季節に合った食べ方や理由があったはずだ。
これは、年中空調をした部屋に暮らす人間と同じで、自然の摂理に
反する事なのだと思う。
人が自然から切り離されてしまった現在では、人は自然の中で
生きて行く事が出来るのだろうか?
文明の発展は素晴らしい事なのだが、歪んだ生き方と言うのは
果たして人類の為なのだろうか。
どうしても人類は滅亡の道を歩んでいるのではないかと思わざるを得ない。
posted by ツボ at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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