54ホールで終ってしまった。
これは、濃霧の為に競技が中断され順延となった為に
最終日に予定していた放送枠に入らなくなってしまったのが原因で、
いわばスポンサーの都合によってスポーツ競技が変えられてしまった。
スポンサーと言えば、言わずと知れた放送局のフジテレビである。
協会と言うか事務局側は、スポンサーあっての大会なので
意向となれば仕方の無い事だと言っているようだが、ここにも
ファンや視聴者を無視した強硬な物が見える。
近年バレーボルが、やはり放送の関係で試合進行が決められているという。
世界の大きな大会が、やたら日本で開催されるということも
おかしな話ではあるが、ここにもお金が絡んでいるせいだ。
試合自体も、以前よりもっとショーアップされた物で、
昔以上に応援の凄まじさは見ていてげんなりしてしまうほどだ。
こんな状態で戦う他国のチームは本当に可愛そうだと思う。
そこには不公平などと言うものはもはや存在しないのだろう。
本来神聖であるはずのスポーツ業界さえも、金儲けのイベントに
なってしまっている。
選手や観客の事は考えていないのだろう。考えているのは
お金を払っていないテレビの視聴者。
これも一つのファンには違いないのだが、何かが違うのではないか?
こんな事で果たして真剣勝負が出来るのだろうか。
へたをすると、昔有ったドキュメンタリー風の番組のように、
脚色してしまうのではないか。
今回の世界陸上が良い例で、何の根拠も無く入場料や動員数を決めた結果、
実情は惨憺たる物だった。
下方修正したのも追いつかず、大会としては大失敗となった。
マスコミにも叩かれた為か、日本男子の4x100のチームに
期待したのかは定かではないが、一昨日までガラガラだった会場が
昨日はほぼ満員となっていた。
司会進行役の緒田裕二のバックがガラガラの客席なのには、
可愛そうで淋しい物があった。
これはどう考えても素直に最後の二日にみんなが集中したとは考えられない。
大会運営側の苦労の跡が滲み出ている。
ここで深く追求しないでもすぐに答えは分かるだろう。
エンターテナーやアートはお金と直結していない物だ。
それをわかって受け入れないのでは、それは成長しないし
普及もしない。
結果的には、潰してしまうのだとわかって欲しい。