2007年11月06日

客の誤解

鉄道の駅員が、お客さんから暴力を受けるケースが年々
増えているようです。
店や学校、航空機など、あらゆるところで起きています。
これは最近よく見受けられる事で、客の立場を誤解している
のではないかと思います。

そもそも、客が偉いというのは大きな誤解です。
お客さんの立場は、お金を払う側、つまりお金を払う者が
偉いんだと言う図式の元に成り立っています。
依頼者と受託者に替えてみればどうでしょうか。
本来ここには上下関係は無く、フィフティー・フィフティーなはず。
大昔は、物々交換と言う形でものがやり取りされてきました。
それぞれがみ合った物を交換することにより、必要な物を
得ていたのです。
そこに通貨と言うものが出来て、物の対価物として成り立って
きたのです。
それがサービスと言う具体的に形の無いものが出て来たから
価値判断が難しくなったのでしょう。

この鉄道の駅員さん存在は、サービスを具現化したもので、
乗客はお金と言う物を払ってサービスを提供されています。
物々交換の立場に帰って考えれば、乗客はお金と鉄道によって
運んでもらう事を交換したのです。
だから、どちらが上だ下だということは無く、乗客の方が偉いはずは無い。
サービス業は、サービスと言う言葉上弱いように聞こえますが、
本来は決してそんなことは無いはずです。
駅員さんが手を出すと、すぐに非難される事を良いことに、
手出しできない相手に暴力を振るう。
これは昔PTAが教師に対して、すぐに暴力だと言って吊るし上げた時と
全く同じ構図です。
その歪んだ社会が、ある種の人を甘やかし、その様子を見る人の
行動を制限してきたのです。
根本的に間違っているものに対して、時には正当防衛としての
手段は容認されるべきもの。
基本が客の方が偉いと言う考え方は直してゆかないと
おかしいのではないでしょうか。
言った者勝ち、やった者勝ち、声の大きい方が勝つ、これではイカンでしょう。
正しいものは正しい、そこには立場や地位は関係ないでしょう。
posted by ツボ at 16:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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