2007年12月11日

フィリップ・ジャンティ・カンパニー「世界の涯て Lands End」

先日フィリップ・ジャンティ・カンパニーの新作
「世界の涯て Lands End」を観て来ました。
久しぶりの来日だったのと、去年からフランスなどで公開されて
評判が良かったので楽しみにしていました。

内容は、観る人それぞれによって感じ方も違うので言えませんが、
フィリップ・ジャンティらしいものでした。
以前と比べて変わってきたと感じたのは、昔と人形の使い方が
少し違ってきたようです。
初めの頃は人形を人間と同じように、いや、それ以上に人間らしく
扱っていたように思えますが、最近では大きな人形を使ったり、
イメージの中のものが人形で表現されていたりしているようです。
驚かせると言う意味でのマジック的な要素も減り、演出上必要だから
マジックを使っているといった感じがします。
今回は、黒い縦長の壁が移動することによって、展開を変えたり、
人と人とを区切ったりしていました。上下にも使っていたので、
映画のカット割りの様な感覚で舞台を見せていたのではないでしょうか。
それから、今回の公演で目立ったのがバックに使う色が鮮やかで
綺麗だった事。今まではどちらかと言えばバックは黒くして
消していたように思います。
今回は逆にバックの色を強調して、人をシルエットとして
見せていました。それによって表情そのものではなく動きで
表現している部分が印象的でした。
中には、止まっていると思っていた人が、実は紙で作られたもの
だったりしてだまされました。(笑)

物語は、手紙から始まる。一人の男と一人の女の物語り。
二人は、時には巨大な人形となったり、頭が紙袋になったり、
逃げ、追いかけ、迷い。。。。
いろいろなものに形を変え、突然消えてみたりする。
“世界の涯て”で二人が見た物は、たどり着いたのは。。。

そこに答えなど無い。
決ったあらすじさえないのだろう。
観た人が感じたままを受け入れれば良いのだ。

だんだん難しくなってきたと言われていたフィリップ・ジャンティ。
今回の舞台で、新たな方向へと動き出したのかも知れない。
観る人の心を刺激して、何かを感じさせる。
難しいことは考えずに、素直に感じれば良いのだ。
そんなことを思わせてくれた。

1992年の「漂流」以来、ずっと東京での公演を支えているパルコ劇場が、
今回の「世界の涯て Lands End」のミニムービーをYou Tubeに
投稿しています。
一体どんなものなのかわからないと言う人は、これを観れば
雰囲気が理解できるのではないでしょうか。

「世界の涯て Lands End」 (©パルコ劇場)

(追記)
e+からも別の動画が出ていたのでそれも紹介します。

「世界の涯て Lands End」 (©e+)



フィリップ・ジャンティ「世界の涯て」


posted by ツボ at 17:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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