閣僚級会合が行われていて、地球温暖化防止について枠組みを
決めようとしている一方で、CO2の排出権取引が行われていると言うのは
一体どうなっているのだろうか。
CO2の排出権取引は、温暖化対策を目標値以上に出来たところが、
目標に達しなかったところにその余分な数値を売ることによって、
目標値を上げてトータルとして数値目標が達成できたかのように
することです。
これは受験の時に、合格ラインを超えた生徒が、ラインを超えた分の
点数を、点数の足りなかった生徒に売って合格させるようなものです。
トータルとしてのCO2の量は、減らせたから良いじゃないかと言う
消極的な温暖化対策になってしまう。
目標以上に減らせたのは良いことであって、目標に達しなかったところは、更なる努力が必要なのではないのでしょうか。
金を出せば適当な事をしていても良いという考え方はおかしい。
みんなが目標値を守れるかどうかは別として、できるだけ努力をして
目標値に近づけるというのが本当の姿じゃないんですか。
CO2の量を削減するよりも、排出権を買う方がかなり安くできるという
試算があるそうです。そうなれば、お金を持ったところは
お金をかけてCO2を減らすより買った方が楽と考えるでしょう。
ならばその売値を高くすると言う事も考えられますが、
それでは一体何の為にCO2の削減をしているのかと言う本質を
見失ってしまいそうです。
より一層の削減をする気持ちは、形を変えてしまうのだろうか。
最低ラインが揃えば、目標以上の削減だって可能になり、
地球の寿命は延びるのに。
今の原油価格の高騰も、一部の投資家によるマネーゲームの影響が
大きいと言われています。
温暖化さえもお金に変えてしまう投資家達。
彼らは何の為にそう云うことをしているのか。
お金が儲かれば何をしても良いのか、行きつく先は人の命さえも
お金に変えてしまいかねないやり方です。
事実、直接的には関係ないようで、既に人の生活を動かし始めている
ことは明らかなのです。