タイミングが送れてしまったマラソンの話です。
日曜日に行われた「大阪女子マラソン」でのこと。
もう既に何回も見たでしょう、福士選手のマラソン初挑戦は
失敗に終りました。
今から言うのではないですが、大会の前の予想で僕は福士選手が
途中から体力がもたないのではと思っていた。
これまでのトラック競技では、適無しと言われていたが、
僕の記憶では肝心な時に思うような結果が出せずに敗れた時の姿が
思い出されて、今回も多分ダメなんじゃないかなと思っていた。
これは、全く何の根拠もない話で、素人の勝手な思い付きです。
ところがレースの前になると、前評判が高く期待が集まっていた。
レース開始から凄いスピードで後続を引き離し、完全な独走態勢で
終盤へと進んでいった。
解説者も小出監督さえもこのまま30キロ過ぎまでは行くだろうと
太鼓判を押していた。
ところが30キロを過ぎて35キロに近づくと、とたんに失速して
フラフラになってしまった。
次々と後続に抜かれて、最後にはゴールすら危うくなるほどだった。
あれほど褒め称えていた解説者たちも、やはり練習量が足りなかった
だとか、経験が足りないとか言い出した。
思ってはいたけど言えなかったのかも知れないが、後になって
言うなよと言いたかった。
それよりも、マラソンと言う競技の恐ろしさを知った。
正月の箱根駅伝でも棄権が相次ぎ問題となったが、大学生と
実業団のプロランナーとは違うと思っていた。
通常は、途中で止める事も有るらしいが、福士選手にとっては
止める事が出来なかったレースだったのだろう。
マラソンの練習期間としては1ヶ月と短く、走りこみも30キロ走くらい
までしかやっていなかったらしく、まさに未知の距離になった
とたんに体がついてこれなくなってしまった。
何事も経験しているといないとでは大違い。
感動と共に貴重な教訓を得た気がした。
今後福士選手は、本業のトラック競技で北京を目指すようなので
頑張って欲しいと思います。
そして残り一枚のチケットを争って行われる名古屋マラソンは
熾烈な争いになりそうです。
見る側としては面白くなりました。
選手たちは、悔いの残らないように頑張って下さい。