使っていた珍しい楽器の話をしましょう。
まず、一番みんなの目を惹いていたのが「reactable」と言う楽器でしょう。
これをどう呼ぶのかはっきりしません。
あるところでは「リアクタブル」と書かれていましたが、
また、あるところでは「reac Table」とも書かれている。
こうなると「リアクテーブル」か「「リアックテーブル」とも
考えられる。
「反応できる」と言う「reactable」と「テーブル」を掛け合わせて
「反応するテーブル」と言ったところかも知れない。
但し、元のサイトでは「reactable」という表記になっているので
単純に「リアクタブル」と呼ぶのが正解かもしれない。
話がそれてしまったが、この楽器の説明をしないとこの事も
分からないでしょうね。
この「reactable」というのは、見た目で言えば光る丸い台の上に
記号の書かれた透明なブロックを置く事で音を出す楽器です。
直径は1メートルくらいかな?
中心から置かれたブロックに向って電気の線が出るのです。
それぞれのブロックも共鳴しあって新しい音を作る。
6面体のそれぞれに面に違う記号のような模様が書かれていると、
面を変えるだけで音も変わります。
回転させればラジオのチューニングのようにキュィ〜〜ンと
いった感じで音が高くなったり、低くなったりもします。
見ているだけでは、とても演奏しているようには見えません。
それがどんな音になるのかもさっぱり分かりません。
完全に演奏者の感覚だけで操る楽器です。
かなりセンスが良くなければただのノイズになってしまう。
はっきりした事は分かりませんが、ネットで調べてみると
中央の下にカメラがあって、そのカメラがブロックを追いかける事で
音を作っているようです。
ブロックの位置や向き、相互間の関係などが音に影響するのでしょう。
全体の形は円柱です。
ちょうど太鼓を上向けにしたような物です。
謎の多い楽器ですが、音の可能性は無限大です。
無段階でシームレスな音は、今までの常識には無かったことですから。
ライブの時にも、はじめモニターに映る画像が今演奏している
ところの画像だとは思いませんでした。
真上から映していて、CGを映しているのだと思っていました。
他にも後で紹介する楽器も移っていたのですが、本当に楽器とは
思えない物ばかりで、すべてがCGを被せたライブ映像だと思うくらいです。
では、百聞は一見にしかず。
説明だけでは分かり難いと思いますので、reactableがyou tubeに
投稿しているデモ演奏の動画をご覧ください。
reactable 「デモ1」
提供:reactable
reactable 「デモ2」
提供:reactable
当初開発者が考えていた複数の人による演奏
「Reactable live in Berlin」
Bjorkのライブでreactableを演奏している様子「Plute」
当初開発者は、ブロック操作は指でなぞるように演奏する物と
考えていたようですが、BjorkのバックについたDamian Taylorは、
ブロックを持ち上げて台に叩きつけるようにして激しい音を
作ることにしたようだ。
その為に、ブロックに書かれた模様が磨り減ってしまい
交換する事になったようです。