マグニチュード7.9だというから想像も出来ないほどです。
阪神大震災を経験した僕ですが、あの時よりもはるかにすごい
揺れだったのでしょう。
阪神大震災がM7.2だったらしいし、震源の深さも阪神大震災が
16メートルに対し、今回の四川省は10メートルとさらに浅い。
その地震の規模は、阪神大震災の30倍とも言われる。
被害が大きいのも十分うなずける。
建物の作りも違う為に、日本に比べて被害を大きくしてしまった事も
ポイントとなるのだろう。
今日、「おから工事」と呼ばれる手抜き工事の事が報道されたが、
それ以前に構造にも問題があるようだ。
震源地となった汶川県の映像がようやく今日流れ出した。
ヘリコプターで上空から撮ったものだ。
しかし、何故今日までヘリコプターが飛ばせなかったのだろうかと
疑問も感じる。雨が降っていた事もあろうが、ヘリコプターが
飛ばせないほどだったのだろうか。
大きな都市には、車も入り、物資も届いていたりもする。
少数民族が多く住んでいる地域だと言うのがちょっと気にかかる。
同様に、外国からの救援物資や救助隊も拒否しており、
まだ殆ど自国だけでやっているようだ。
日本からも、物資についてはようやく受け入れを表明した物の、
人の協力は受け入れていない。
マスコミにも報道規制をかけて、撮影を自由にはさせていない。
今日本で流れる映像の多くは、中国当局から渡された物なので
どの局も同じ映像ばかり流している。
本来ならマスコミを使って、被害状況を世界に発信してもらい、
外国からの支援を受けるのが妥当なのだが。
民族問題とオリンピックを控えた中国の苦悩が垣間見える。
中国国内では、温家宝首相が被災地を廻って励ます様子や、
人民軍の救助風景を繰り返し流しているらしい。
ニュースでは、今こそ国民が一致団結して乗り越えようと
キャンペーンの如く繰り返している。
力をあわせて頑張る事は大切だが、何か統制された意図的な物を
感じてしまうのは偏見だろうか。
今はとにかく人手と食料、衛生面が足りないのだ。
一刻も早く生き埋めになっている人を助け出し、救援物資を運び、
怪我の治療をし、伝染病などの予防をしなければならない。
世界から差し延べられた手を握って欲しいと願う。
これ以上被害者を増やさないように。
もう時間が無いのだから。