2008年11月16日

ル・ヴュー・ロジ 1周年

「オ・プティ・コントワー」から「ル・ヴュー・ロジ」に
変わってからの1周年ディナーを食べに行って来ました。
体調不良で入院していた為に、ちょっと遅れての1周年と
なったが、無事に迎えられた。

レストランを始めた頃の料理を再現した物。
原点に返って2年目を迎えるということだろう。
店の名前を「ル・ヴュー・ロジ」にしたのも、そんな思いを込めての事だから。

メニューの目玉は、シーフードのパイ包みと仔羊肉のハーモニー。
その他の前菜、スープ、デザートも素晴らしかったが、
この2品は特別美味しかったです。

クリームで煮たエビ・ホタテ・アサリを、パイ生地で包んで
オーブンで焼いた物。
それをシェフ得意のバターソースで頂く、オーストラリア産の
グリーンアスパラを添えて。
パリッとしたパイ生地を切ると、中からトロッとしたクリームと
シーフードが流れ出す。
バターソースとシーフードシチューのような具材が絡んで
更に味が深まって行く。
クリームには、それぞれの具材の味が絡み合っており、
これとパイ生地だけでも楽しめる。
アスパラの少し苦いような味も、ソースにピッタリ合うのです。
苦味の後から来る野菜の甘さが余韻をもたらします。

1周年01



仔羊のローストは、2種類の部位を違った料理で楽しめました。
一つは腿肉をローストをした物を、トマトソースにつけて
味をしみこませた物。
少し硬めの食感ですが、仔羊の良い意味での臭みが残っており、
噛めば噛むほど旨みが出てきます。
腿肉と言うよりは、レバーに近いような味がしました。
レバーの味で、しっかりとした肉質を味わうと言う面白い料理でした。
ジビエのような力強さをも感じる物です。

もう一つは、ロース肉を表面をサッとローストしてから、
低温でじっくりと中に火を入れたものです。
旨みと肉汁を中に閉じ込め、肉は綺麗なピンク色。
こちらは食感はソフト。
マッシュルームを入れたバターソースとの相性も抜群です。

二つの肉を交互に食べると、食感・味知に違い、これこそまさに
仔羊のハーモニーです。
それに合わせてくれた赤ワインは、スペインらしいどっしりとした
もので、仔羊の味の邪魔をする事もないが負けていない。
ハウスワインとして出してくれるのも、また嬉しいサービスです。

最後は、それぞれを違うソースで食べてみたり、ソースを混ぜて
食してみたりと、幾重にも変わる味のハーモニーにただ満足。
普通ではどちらかしか食べれないので、これは本当に価値のある1皿でした。
シェフの腕に脱帽です。

ゆっくりし過ぎて地下鉄の時間も気になりだした頃、
元気になったシェフと今日の感想と体の具合を気遣いながら、
楽しくも美味しいディナーに感謝です。

1周年02
posted by ツボ at 18:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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