「ワールド オブ ライズ」を見に行って来ました。
原題は「Body of Lies」で「World of Lies(ワールド オブ ライズ)」は
邦題となるのです。
監督は、僕の好きな「ブレードランナー」のリドリー・スコット監督。
主演は、レオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウ。
連続して起こった爆破事件。
テロ組織を壊滅する為に、犯人を追うCIA工作員フェリス(ディカプリオ)が
命がけで挑む。
それを指揮するのは、現場を知らないベテラン局員のエド・ホフマン(クロウ)。
現場の事など無視して、自分のやりたいように勝手に指示を出す
クロウに対して、ディカプリオは苛立ちを感じる。
フェリスがギリギリのところで戦っている時に、ホフマンは
まったくの日常生活の中で、携帯電話で指示を送っている。
テロリストの所在地を突き止める為に、ヨルダン情報局の
ハニ・サラーム(マーク・ストロング)と組むフェリス。
ハニから協力にあたって出された条件は“決して嘘をつくな!”だった。
世界の終わりを止める為に、フェリスとホフマンは嘘を重ねる。
ハニの協力がなければテロリストを捕まえれないが嘘も必要だ。
二人の嘘は世界を救えるのか?
どちらの嘘が救うのか?
思っていた以上に、現実に起こっている出来事と重なり、
アメリカ側から見たテロリストの世界だが、胸が苦しくなる場面も
多々ある。
いずれにしてもこんな争いの世界は無くさなければいけない。
そんなことを痛切に感じさせる映画だ。
内容的には、よく有り得る設定で特に目新しい物は無いのだが、
その監視体制や情報戦には、これって本当にやってるのだろうなと
恐ろしくなるものだった。
キャスティングも、「タイタニック」のイメージからガラッと変えて、
ハードなアクションも加え、次の世代の役を演じていたディカプリオ。
本当に憎たらしいほどのふてぶてしい役を演じていたラッセル・クロウ。
はまり役と言えるぐらいに上手い。
ずっと誰だったっけと気になっていたハニ役のマーク・ストロング。
後から話をすると妻も気になっていたようだ。
結局、後から調べてみたものの、前に何で見たのかわからなかったが、
キリッとした紳士でカッコ良かったです。
紛争などない日本にいると、実感する事は出来ないが、
その外では現実にこんな事が日常的に起きているのだと気付かせる。
そして、もはやそれは他人事ではないんだと。
単に娯楽としては見れない映画だ。