昔から名前は知っているが、実際のところ詳しい事は知っていなかった。
「ゲバラ」
革命家として有名だが、日本語として誤解を招きか造ない名前だ。
事実、恥ずかしながら僕もどちらかとダークなイメージを持っていた。
「○○ゲバ」
ここで言う「ゲバ」とは、ドイツ語の「暴力」と言う単語「ゲバルト」を
略して言っているので「ゲバラ」とはまったく関係ない。
「キューバ革命」
「革命」と言うものについてくる「闘争」「反乱」と重なって
いたのだろう。
話がえらく遠回りをしてしまったが、そのチェ・ゲバラの映画が
2部作となって公開されている。
第1作目が「チェ 28歳の革命」で、カストロと共に戦った
「キューバ革命」を成功させるまでを描いた物です。
映画は、革命後にキューバの大使として国連に招かれた時の
演説の模様と、戦いの場面が交互に繰り返される。
これによって、戦いだけの映画ではなく、彼のメッセージが伝わってくる。
アメリカの支援を受けているバティスタ政権によって、
キューバの一般国民は貧困な生活に苦しんでいた。
ラテン・アメリカの貧しい人達を救いたいと旅を続けていた
アルゼンチン人の医者エルネスト・ゲバラ。
メキシコを旅している時に、弟ラウル・カストロの紹介で
フィデル・カストロと出族い、カストロの怒りの訴えに共感する。
「チェ」と言うのは本名ではない。
アルゼンチン人の彼が、キューバの国民として戦う中で
みんなに認められていった過程でつけられたニックネームの
ような物です。
「チェ」とはアルゼンチン語で「ねえ」とか言う様な意味らしいです。
ゲバラは、会話の中でよくこの言葉を言っていたところから、
仲間が彼の事を愛称で「チェ」と呼ぶようになり、そこから
「チェ・ゲバラ」と呼ばれるようになったようです。
82人でキューバに渡り、バティスタ政権を倒す為の戦いが始まった。
喘息に悩まされながらも、山中での激しいゲリラ戦を戦った。
反乱軍として政府軍と戦う姿は、やがて民衆の心にも火をつけ、
一緒に戦う仲間が増えてくる。
この時、ゲバラは読み書きの出来ない者は参加させなかった。
それは、読み書きが出来ない者は、簡単に人に騙されるからだという。
ゲバラは、戦いながらも毎日日記を付け、本を読んでいた。
読み書きが満足に出来ない兵士には、戦場であっても勉強を
するようにさせた。
彼は、革命にとって必要な物は「愛」だと言う。
人を愛し、国を愛し、正義を愛する。
兵士達にも言う。
自分は、農民達を尊敬している。
だから彼らを傷つけるな。汚い言葉を使うな。
物を奪うな。
アメリカがやっているように、人を搾取するような事をしてはいけない。
革命は命がけでするもの。
何回も口にする言葉「祖国か、死か!」
これが彼の革命を象徴する言葉だろう。
後半の「チェ 39歳 別れの手紙」では、まったく違う状況に
陥ってしまったゲバラの姿が描かれています。
ゲバラが姿を消してしまった後に、カストロから発表された別れの手紙と、
ゲバラ自身の子供たちに宛てられた2通の手紙。
その中で語られた彼の想いとは。。。。
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どちらも観ましたが、特に前編のインタビューが入る構成、アメリカ(資本主義)の影の部分が垣間見えるところ、掲げる理想はいたってシンプル・・・、私の中では一年前に観たPEACE BEDとみょうにかぶるものを感じてました。ジョンとチェ、やってることは全然違うのに。
ところで、今年は年明け早々から見たい映画が沢山あって悲鳴をあげてます(^^)。次は「チェンジリング」「少年メリケンサック」などなど。
そうそう、Shine A Lightはほんとうに楽しかったです。映画館でライブってのもアリです。
僕は、まだ「別れの手紙」は見れていません。
そろそろ時間を見繕ってと思っていますが。
映画って見だすといろいろ見たくなりますよね。
「チェンジリング」ちょっと興味があります。
一体何が起こっていたのか?
これ実話に基づいているんですよね。