64年前の朝に、世界で初めて原爆が広島に落とされた。
一瞬にして多くの人が亡くなり、今でも原爆症に悩まされ
闘っている人もいる。
被爆者の平均年齢は76歳になったと言う。
被爆体験を、後世に語り継ごうとして語り部をしている人たちも
高齢となり、その口から聞く機会も少なくなってきている。
原爆を投下したアメリカは、オバマ大統領がプラハで行った
核廃絶の演説は評価されているのだが、国民のアンケートでは
原爆投下は正しかったとする意見が多かったのも残念な事だ。
核兵器は、総数としては減ってきているものの、核を持つ国は
逆に増えている。
核兵器が今最強の兵器だと考えているから、相手の脅威に対抗
しようとすると自分も持つという発想になるのだろう。
本当にみんながいちにのさんで、いっせいに廃棄出来たら、
こんなに素晴らしいことは無いのだが。
9日には、長崎の原爆の日を迎える。
そして、15日の終戦。
この時期は、単なる偶然であろうが、お盆と重なっているから
余計に亡くなった人たちのことを考える時期となる。
今から思えば、人間はなんと愚かな事をしていたのかと思うのだが、
そう冷静に考えることの出来ない状況が人を狂わせていたのだ。
あれから世界を巻き込んだ戦争は無いが、ずっとあちらこちらで
小さな争いや戦争は起き続けている。
欲望と宗教の対立が無くなれば、争い事は無くなるのだろうが、
そう云う日が訪れるのはいつになるのだろうか。
夢物語だと考えないで、ずっとその日が来ることを待っていたい。
必ず訪れることを信じて。


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