シドニーを中心とする地域で、砂埃によって街が真っ赤になった。
乾燥が問題となっていた内陸部の砂が巻き上げられて、
シドニーの街は23日の朝に真っ赤になる現象が起こったようだ。
これは、砂が赤いせいもあるのだが、太陽高度の低い朝と言う事もあって、
夕焼けの時と同じような現象が起きたのではないかと思われる。
太陽の高度が低い場合、大気中のチリや埃、水蒸気などに遮られて
赤外線の赤い色が強調される現象と同じだろう。
シドニーでは、これまでも砂埃で煙ることはあったが、
これはこれまでの70年間で最悪のダストストーム(砂埃の嵐)だと言う。
これが地球温暖化の現象かどうかは、はっきりと言えないだろうが、
近年オーストラリアの雨量が減って、乾燥の度合いが酷くなって
きていることは間違いなく、その乾燥から砂埃が起き易くなって
来ていることと、関係が無いとは思えない。
地球レベルで見ても、砂漠化はどんどん加速しており、
隣国の中国の黄砂の影響も年々酷くなってきているようだ。
丁度、国連では鳩山首相が2020年までにCO2の排出量を、
1990年より25%削減すると言う数値目標を発表したところだ。
今までは、6%削減すると言いながら、逆に5〜6%増えているという
状況からは、そう簡単に達成できる目標ではないが、
環境先進国としてリードして行かなければならない立場でもある。
こういう現象が、これからもあちらこちらで起きる可能性があり、
待った無しの所まで来ているのは否定できない。
きっと昔の人がこの現象を見た時には、地球の滅亡を予感したのだろう。
今の人達は、原因がわかる分だけ鈍感になってきているのではないだろうか。
もっと、自然に対しての恐れや畏敬の念を持って、五感で
感じる必要が有ると思う。
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