凄いとか言うレベルではない。
ただただ、音楽を楽しむしかないといった感じ。
昨日、トミーエマニュエルのライブに行って来ました。
トミーのライブは初めてでしたが、とにかく楽しませてもらいました。
フィンガーピッキング奏法では有名なギタリストです。
開場時間が少し押してファンの行列が出来ていました。
やっとホールに入ると久しぶりに出会った友人が息子に連れて
こられたと言って話しかけてきました。
もう、10年以上ぶりかも知れない。
席に座るやいなや一人の青年が出て来て演奏を始めました。
トミーと同じフィンガーピッキング奏法。
なかなか上手いじゃん。
井草聖二さんと言う若手のギタリストで、ライブ後に話をすると
11月にミニアルバムを出すらしい。
将来は大物になるかも知れませんよ。
彼が3曲演奏し終わるとBGMに切り替わり開演を待つ。
と、すぐにトミーが登場。
「毎度、おおきに!」
「めっちゃ好きやねん、大阪!」
などと大阪弁を使っての挨拶で会場が沸きました。
渡辺香津美さんを「日本で一番!」と紹介して香津美さん登場。
1曲目はビートルズの「Across The Universe」
2曲目はチックコリアの「スペイン」と続き
3曲目はオリジナル曲。。。タイトルがわかりませんでした。。。
しかし、この3曲目の演奏が凄過ぎて、みんなが圧倒されてしまい、
終わった時には声も出ず、ただ拍手をするのみでした。
それまでは、掛け声がかかったりしていたんですけどね。
それくらい凄い演奏でした。
香津美さんはここで一旦引き上げて、主役のトミー・エマニュエルに交代。
出てくるなり軽快なリズムでみんなの心を鷲摑み。
香津美さんとは違う優しい音ですね。
良い意味で“軽い音”です。
ジャズ・ブルース・カントリー・ロックなど、様々な音楽を奏でる
トミーのギターは軽快で楽しい。
演奏しながらもギャグをはさんで楽しませる。
もちろんテクニックでも楽しませる。
まさにエンターテイメント。
ギターを使ったショーです。
速弾きが有名ですが、それだけではなく、ギターをパーカッションの
ようにも使う。
ボディーを叩いて音を出すのはよく有りますが、まさに
パーカッションのように叩いたり、爪で引っ掻いて音を出すのは
普通はしないでしょ。
だからギターは塗装がはげてボロボロになっています。
トミーが使っているギターは、オリジナルの物で、いわば使い捨て。
ずっと大事に弾きこんで行くのではなく、音を出す道具とでも
思っているのだろうか、新しい物に変えて行くようです。
トミーの演奏は使える物はなんでも使う。
ギターは打楽器となり、手だけではなくドラムのブラシでも叩く。
先がワイヤーの束になっているスティックですね。
あれでギターのボディーや弦を叩く。
マイクまでも叩く。
マイクからは金属を叩いた「チッ」と言う音がする。
最後にはマイクにヘディングして音を出す。
それがちゃんと全部リズムを刻んでいる。
見ている方は、音とトミーのパフォーマンスで二重に楽しめる。
とにかく楽しい。
これほど終始笑顔で見るライブは経験がない。
youtubeでトミーの演奏は見ていたが、やはり生で見ると
さらに楽しさは増す。
何も知らないで初めて見ても充分に楽しめる。
テクニックがどうとか言う次元ではなく、とにかく音楽を楽しむ。
それしか出来ないライブです。
ギターを弾く人が、自分と比べたら打ちのめされてしまう。
いや、比較しようと思うこと自体が意味が無い。
最後は、再び香津美さんを呼んでのセッション。
これは香津美さんが遠慮しているようで、ちょっと思っていたより
サラッと終った印象でした。
テクニック合戦となるかと思って期待していたのですが、
この二人にとってはそれより共演する事が楽しそうでした。
当然二人とも凄いテクニックを披露しているのですが、
あまりに凄い物を見すぎて普通に演奏しているようにしか見えませんでした。
井草さんも呼んで最後の挨拶をして引き上げますが、それで終れる
わけは有りません。
場内は割れんばかりのアンコールの手拍子。
2回のアンコールを経て、素晴らしいライブは終了しました。
ずっと座って聴いていたのに結構疲れました。
それほど体は一緒にエネルギーを使ったのでしょうね。
入口に売っていたトミー・オリジナルのギターの写真です。
携帯で撮ったのでボケてますが。。。
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