姉歯事件以後に義務付けられたおかしな制度です。
確認申請が煩雑になったのと同時に、建築士の活動を把握しようと
したものなのかも知れない、お上の論理で出来た的外れな
制度としか言えないものです。
事務所開設者が、この一年間の活動内容と所属する建築士が、
何を担当したかを報告するのです。
事務所登録の更新で、その度に事務所の活動は報告しています。
この制度は、それを更に各建築士にまで広げ、毎年報告させる
ことになります。
事務所の内容は完全にダブルもので、建築士一人一人を
把握すると言う意味なのでしょうか。
ただ、この内容は特にチェックするような物ではないと思えます。
全部管理・把握しているとも思えない。
まったく形式的な書類ではないでしょうか。
提出先は、これを見て何をするのか?
ただ保管し、資料が増えるだけではないだろうか。
確認申請も、やっとの事で簡略化の方向に動き始めている。
結局、あの時にやった事は現場を知らない人間が、想像だけで
縛りを掛ければ不正はなくなると考えたものだった。
この報告書にも、意味を見出せないままに、余計な作業と書類が
積み重ねられて行くような気がしてならない。
本当の意味での改革は、現場に携わっている人間にしか
出来ない事だろうが、逆にそれを受入れないのがお上だから
皮肉な話と言わざるを得ない。
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