制度の受付が開始されました。
新築の場合とリフォームの場合があります。
新築の方は、断熱やエコ設備をつける事でもらえます。
一戸当り上限が30万ポイント、つまり30万円分。
内容的には、今の住宅事情からすればごく当たり前の仕様で
もらえると言えます。
窓はペアガラスを入れたサッシュ、外壁も断熱材を使ったり
入れた物、給湯器もエコジョーズ商品等です。
特別グレードの高い物ではないと思います。
リフォームに関しては、それぞれの工事に対してポイント決っていますが、
こちらも部分的にやってももらえるから不思議な制度です。
ガラスを入替えるだけでもOK。
やった分だけもらえる。
それの合計ポイントをもらえるのです。こちらも上限は30万。
エコ環境整備と経済効果を狙った物なので、バリアフリーでは
もらえません。
でも、エコとなる工事と一緒にするとバリアフリーの分も
もらえるらしいです。
この辺りが一貫していないところですが、これに乗じて
バリアフリーを推進するのは良い事かも知れません。
こう見てみると、新築の30万と言うのが少ない感じはします。
工事費全体からすれば、かなり比率は小さいです。
もらえると言う事では嬉しいと思いますが、それの為に
家を作ろうとするかと言えば微妙な気がします。
単純に、今は建築費が安くなっているし金利も低いから
建主にとってはお得な条件が揃っているということです。
あとは逆に景気が悪い中で、ローンを抱えられるかと言う
ところが問題でしょう。
多分、この制度が大きく後押しするのはリフォームの方でしょう。
リフォームの場合は、結構かけたお金に対してもらえるポイントの
比率が大きいと思います。
特にサッシュメーカーは、このタイミングを狙ってアピールしています。
リフォームが増えると、場合によっては新築が減ってしまう可能性も
なくはないので、全体として景気回復に繋がるのか難しい
かも知れないですね。
両方が勢いが出てきて景気が上向きになると考えているのが
政府でしょうが、思惑通りになるでしょうか。
今年は、リフォームが増えて、新築が伸び悩みそうな気がします。
新築に対して、もう少しポイントの上限を上げるか、
はっきりとした
エコに対する税の優遇をつけたほうが良いと思います。
ただ、一般的に知られていないだけで、いろいろな優遇や
補助は行われているようです。
そちらの方はあまり告知しないで、目玉になりそうなことだけを
アピールしているところが、本当に国民の為にやっているのだろうかと
疑いたくなるところですね。
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