金メダルを獲得した。
これは日本人男子としては初めての快挙だ。
しかも、今回が「第100回」だから更に記念となるだろう。
前日のショートプログラムでも、1位となった高橋は、
今日のフリーでも更に得点を重ね、見事優勝を勝ち取った。
オリンピックの1位ライサチェックと2位のプルチェンコが
出場していないので、高橋の金メダルが期待されていた。
逆に、プレッシャーも大きかったのではないかと思われたが、
本人は意外とプレッシャーも無く、楽しんで滑れたらしい。
他の上位選手にとっても、メダルへの期待が大きかった。
オリンピックで良い演技ができなかったジュベールの気迫は凄かった。
4回転ジャンプを得意としていたジュベールは、フリーで
2回の4回転を成功させるなど、優勝へ向けてのプログラムで
挑んだのだが、その緊張感から疲れが出たのか、他のジャンプで
失敗するなど、ショートに比べて精彩を欠いてしまった。
パトリック・チャンは、4回転を封印し確実な演技で挑んだ。
オリンピックの時のライサチェックとイメージがかぶる。
ジュベールは、プルシェンコと同じく技で挑む。
しかし、チャンもジャンプで失敗をし、思うように得点を伸ばしきれなかった。
最終滑走となった高橋は、やはりこだわっていた4回転に挑戦した。
しかも、成功すれば世界で初めてという「4回転フリップ」
ジュベールやプルシェンコがやっている「トゥーループ」よりも
難しいといわれるジャンプだ。
ただ、高橋自身はこの「フリップジャンプ」が得意なので、
あえて難しいと言われる方に挑んだ。
結果は回転不足で4回転とは認定されなかったのだが、
チャレンジしたことで彼自身もすっきりと出来たのかも知れない。
飛ぶ直前に少し引っかかったので、勢いがつかなかったのが、
回転不足につながったようだ。
その他のジャンプは大きなミス無くこなし、得意とする
ステップで得点を重ね、2位以下を大きく離しての優勝となった。
高橋は、やはりオリンピックの二人がいなかったことで、
やや満足できていないようだ。
条件が違うのだが、得点だけを比べると、オリンピックの二人を
僅かながら超える得点だったので、胸を張れる金メダルだと思う。
膝の手術から復帰して、ここまで力を付けたことに大きな拍手を
送りたいと思う。
オリンピックでもそうだったが、非常に楽しそうだったのが印象的だ。
まだ、滑れることに喜びを感じているせいだろう。
これが、次のシーズンとなれば、追われる立場で表情も
変わってくるのだろう。
また、気迫が前面に出た高橋を見るのを楽しみにしている。
明日からの女子に注目が集まっているが、高橋の優勝は
日本男子にとって大きな一歩となったことだろう。
本当におめでとうございます。
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