高橋大輔に続いて浅田真央も金メダルを獲得した。
これで、男子と女子の両方を日本が制したこととなった。
まさに快挙と言えるだろう。
ショートプログラムでは、2位だった浅田真央は、フリーでは
確実な演技をし、ミスを最小限に留めた。
ただ、かなり慎重になっており、浅田真央らしい演技ではなく、
少しぎこちなさを感じるものだった。
ライバルのキム・ヨナは、ショートではまったく精彩がなく、
珍しくジャンプを失敗したり、今までとは別人のような演技だった。
順位はまさかの7位で、フリーの最終グループからももれてしまった。
フリーでは、前日のショートを引きずることなく、本来の演技に
少し近づいたようだった。
結果は、フリーのトップの得点を叩き出し、2位まで順位を押し上げた。
残念だったのは、ショートで浅田を抑えて1位だった長洲未来が、
メダルのプレッシャーからか、硬くなってしまいミスを連発して
7位と大きく後退してしまったことだ。
ショートの演技は、ジャンプ、スピンとも素晴らしい出来で、
来シーズンへの期待を思わせた。
まだ、大きな大会の経験が少ないことが、ここ一番で出て
しまったのだろうか。
しかし、フィギュア人気の高い激戦のアメリカを勝ち抜いてきた
実力を持っているのだから、その潜在能力、伸び代は十分に
あるものと想像できる。
来シーズンが楽しみな選手だ。
もう一人注目していたのが安藤美姫だ。
4年前のトリノオリンピックで15位と思うような成績が残せなかった。
その呪縛のようなものから抜け出そうとしてきた4年間。
運命の悪戯か、オリンピックイヤーの今年の世界選手権が、
そのトリノの同じリンクで行われた。
ショートプログラムでは、思うような演技ができず11位。
また4年前の記憶が蘇りそうだったが、フリーでは大きなミスもなく
滑りきり、4位まで順位を上げることができた。
まだまだ安藤らしさは見られないものの、一つ大きな区切りを
付けた大会だったのではないだろうか。
浅田真央は、固さはあるもののそつなく演技をこなしたにもかかわらず、
ジャンプで転倒したりしたキム・ヨナの得点を超えることは
できなかった。
今のルールの問題もあるだろうが、完成度とか表現力での差が
この結果となったのかも知れない。
いろいろなドラマがあったが、100回目となるメモリアルな大会で、
日本人が男子・女子共に金メダルを獲得したということは、
本当に素晴らしいことだ。
試合の結果はいろいろあるが、参加した選手たちに感動を
ありがとうと言いたい。
今後の得点のルール変更が、また選手たちにどういう影響を
与えるかわからないが、その決まったルールの中で素晴らしい演技を
披露してくれる事を願ってやまない。
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