特にここ数日は、大阪では熱帯夜らしくなってきました。
ちょっと前までは、夜になると意外と気温が下がって過ごしやすく
なっていたのに、先週末あたりから夜になっても涼しくなくなりました。
これは、単に気温のせいではなく、建物や道路が熱を持ったままになり、
輻射熱として放熱しているからではないだろうか。
大阪の熱帯夜は「蓄熱型熱帯夜」と呼べると思う。
もともと熱帯夜がそう言ったものかは、詳しくはわかりませんが、
特にひどいと思う。
田舎では、お盆の頃になると、日が沈むと気温も下がり、
うっかりすると寒かったりもする。
沖縄も暑いと聞いていたが、周りが海に囲まれていることや、
なんと言っても緑の面積が広いと言うことで、案外那覇市内でも
夜になると少し暑さもマシになってくる。
現地の人から言われたのは、沖縄は暑いと言っても35度を越すことは
殆ど無いということだ。
本土の場合は、上がる時にはとてつもない気温にまでなる。
この違いはいったい何なのだろうか。
ウチの周りもここ数年で、急にマンションが沢山立ち始めて、
畑や緑の面積が減少してきている。
10年前くらいは、夏は鶴見緑地を通ってきた涼しい風が吹いていたものだ。
ところが、年々その涼しさを運んできる風が吹かなくなり、
代わりにエアコンの室外機から噴出された暑い空気がもわっと
溜まっている感じになってきた。
ベランダのコンクリートの手摺壁は、夜になっても触ってみると暑い。
外壁もこれと同じ状態だろう。
建物全体が、大きな暖房器具となっているのだから暑いわけだ。
今までは、夜になって少しずつ冷めて来た建物が、中まで暖められて
温度が下がらなくなってきたのだろう。
コンクリートの蓄熱量の凄さを実際の物として感じる。
一度暖めるとなかなか冷えない。
これからも寝苦しい夜が続きそうで、更にパワーアップしそうなのが嫌だ。
週末はさすがに除湿して寝ました。
無理していても、体壊しちゃ元も子もないですから。
ただ、みんながもう少しエアコンの設定温度を少し上げてくれると、
少しはこの熱帯夜もマシになるかもしれないですよ。
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