2010年10月14日

チリ鉱山落盤事故 33人無事救出

昨日から始まったチリ鉱山落盤事故の作業員の救出は、
予想よりも早く、無事に33人を救出できた。
まさに奇跡の救出と呼ぶにふさわしい。

長い間地下に居たので、瞳孔が開いてしまっており、昼の太陽の光は
目を傷めるとして昼の作業は中断するはずだったが、思ったよりも
作業員の健康状態が良かったために、一気に救出作業を継続して行い、
予想の48時間を大幅に短縮して23時間で33人全員の救出を終えた。
実際は、その後にレスキュー隊員が残っていたので、その後も
救出は続いたのだが。

8月5日に落盤事故が起きてから、17日目で全員が無事だとわかり、
そこから救出作業が開始された。
当初、救出までには4ヶ月くらいかかると言われ、クリスマス頃に
なるのではと見られていたが、こちらもよそうより早く掘削が完了して、
69日目で救出作業に着手できた。

それにしても、地下700メートルとも言われるところに取り残されて、
17日間無事に元気に過ごしていた事が一番の驚きだ。
リーダーが全体を統制し、大きな混乱も無く、みんなが救出を信じて
絶えてきた事が、今回の奇跡のドラマに結びついたのだろう。

捜索のための穴を掘るのに掛かる日数を20くらいと計算して、
残された食料を20日間、33人が食べ繋ぐ事から、逆算的に
量を割り出して、2日に一度の食事としたそうだが、よくそれで
みんなも従った物だと思う。
究極の状態なので、信じるしかないとは言え、そのリーダーシップは
凄い物だと思う。
実際、穴が到達したのが17日目で、その時点で残された食料は
3日分だったと言うから、本当に計算したとおりになったという事になる。
これも奇跡と言うしかない。

最終的に掘られた救出の穴も、避難場所にぴたりと合っていて、
700メートルもの距離でそこまで性格に掘れる今の技術にも驚かされる。

救出された33人には、それぞれの生活やドラマがあり、
映画化や出版の話も出ている。
この後の、精神的な部分が心配されるが、こちらの金銭的なところが
もっと心配になってくる。
今は、このことによって受けるギャラなどをすべて一括して集めて、
人数で均等に分配すると言う話もあるが、期間がいつまでになるのか、
個人的に動いた物はどうなるのか、今後の問題は沢山ありそうだ。

将来は、全員平等とはいかないだろう。
その事で、この団結や感動が壊されてしまいそうでならない。
そっとして置いてあげたいと思うが、この間の事を聞きたいという
話もわからないではない。
個人個人のこともあるから、またみんなが同じように出来るとも
思えないので、それぞれの道ということになるのだろう。

今回の事故を通して感じる事は、決して諦めないで信じる事。
希望を持って生きていれば、いつかその希望は叶う。
叶わなくとも近づくと言えるだろう。

この事故で、ずっと争いをしていたチリとボリビアが解決の糸口を
つかむかもしれない。
世界中が、ひとつの事に協力して出来た奇跡でもある。
救出の間、世界中が固唾を呑んで見守っていた。
事故は不幸な事だったが、それによって忘れていた物や、
見ようとしなかった部分を気付かせてくれたような気がする。
世界が少し変わるきっかけとなれば良いのが。

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posted by ツボ at 19:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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