行くと宣言していた俳優の水嶋ヒロが、処女作の『KAGEROU』で
『第5回ポプラ社小説大賞』の大賞を受賞した。
この作品は、“俳優 水嶋ヒロ”として見られることを避け、
本名の齋藤智裕として応募していたと言うから、実力で
勝ち得た賞だと言えるだろう。
内容はまだわかっていないが、「命」をテーマとして書いたようだ。
昨年、歌手の絢香と結婚し、病気の彼女を守って行くと言う会見は、
非常に清々しさとたくましさを感じさせた。
その後、彼女のそばにいて、一緒に病気と闘う為に仕事を
減らしてきたと言う。
執筆活動に入ると言ったときには、これからどんな物を
書くのだろうと思われていたのだが、既に今回の小説を
書いていたのではないだろうか。
所属事務所を退社する頃には、既に一時選考の発表があったものと
考えられるので、その結果を踏まえて踏み切ったのかもしれない。
受賞の会見の時には、感謝の気持ちと同時に、俳優・水嶋ヒロとして
事務所を辞めた時の報道についての謝罪もあり、なかなかしっかりとした
コメントを言っていた。
誤解を受けやすい立場である彼の気持ちが良く伝わってくる
コメントだったと思う。
そして、更に驚かされたのが、大賞の賞金2000万円の受け取りを
辞退して、それをこれからの新人の育成や発掘に使って欲しいと
述べた事だろう。
これにはまたいろいろな意見が出てきそうだが、彼なりの
真摯な気持ちの表れであろうと思う。
才能に溢れ、優しく、強い気持ちを持った水嶋ヒロ。
天は不公平と言えるくらいに彼に味方しているようだ。
一般人の我々からすれば、羨ましすぎるくらいに輝き、
これからどんな物を見せてくれるのか楽しみでしようがない。
周囲に惑わされる事無く、自分の考えに素直に突き進んで行く彼に
拍手を送らないではいられない。


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