今までの休日の上限1000円から、更に平日の上限を2000円と
することで合意したらしい。
民主党が、政権を取る時に言っていた高速道路の無料化は、
もともと無理だと思ったし、現実的にするべきではないと思ったが、
今回の平日の上限を決めたことはどう評価されるのだろうか。
当初は、休日も平日も上限を2000円とする案を出していたようだが、
これは休日料金の値上げと取られることを恐れて、休日は
これまで通りの上限1000円としたようだ。
この実施時期も来年4月からとなっており、統一選挙をにらんだ
ものだと推測されている。
またしても選挙の為の政策となることに、いささか失望する。
政策ありきで、その結果が選挙に反映されるべきなのに、
最近の政治はすべて逆の発想となっている。
これでは良い政治は行えないだろう。
そして、この高速道路の値下げ分の財源は、あと2〜3年しかないと言う。
そうなれば、平日の上限2000円と言うのも、またもとの
距離制の料金へと戻さなければならなくなるのではないか。
当然その時には、国民は値上げだと感じてしまう。
そうではないのだが、人は一旦甘い汁を吸ってしまうと
元に戻すのは難しくなる。
そんなことよりも、この年末年始の料金を下げた方がずっと
現実的に助かるような気がする。
今年は、はっきり言って年末はまったく関係ない形となっており。
正月の三が日がからくも安くなっているだけで、殆どその恩恵を
受けるものではない。
4日から初出となる人は3日までに帰るので特別料金で帰れることとなるが、
そうなるとそれは渋滞を起こすこととなる。
お盆に土日だけとしても渋滞が大きくならなかったこととは違い、
正月休みと言うのは本当にこの時期だけなので、分散する
お盆のようにはならない。
財源を言うのであれば、道路の補修費用にあるかもしれない。
僕が、車を持った約20年前は、中国縦貫道などは轍のように
グニャリとへこんだ所があり、運転していても気になるほどだった。
それが数年後には、そんなところはなくなり、常に綺麗な
舗装の道となっている。
道路は綺麗な方が良いだろうが、必要以上に綺麗な舗装を
保っているように思える。
表面が曲がっていたり、古くなったような道は、地方の道でしか
お目にかからない。
そんな過剰な補修費用を、財源として考えると結構な額が
出るのではないだろうか。
高速道路の道が悪いと、事故が増えるのではないかと思われるが、
実際事故件数としては増加していることがわかる。
とは言え、このデーターは高速道路のだけではなく、
一般道路の件数も含んでいるので正確ではないですが、
少なくとも下がっているわけではないようです。
高齢者の事故件数が増加しているので、その影響も大きいようですが、
道の綺麗さとは関係が無いように思われます。
道が悪ければ、ドライバーも慎重になり、注意を払って運転します。
スピードも控えめになってきます。
高速道路の事故件数の増加は、利用者の増加に伴って増えていると
言う分析もなされています。
料金制度の見直しには、当然それなりの目算を持ってやって欲しいと思います。
目先の選挙で政策を行うことは、国民を馬鹿にしているとしか考え
られないし、後のことは知らない、その時にやっている奴が
考えてくれ的な発想はもうやめて欲しいものです。


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