ザック・ジャパンが、アジアカップで優勝しました。
予想をはるかに超える激戦でした。
試合は、90分では決まらずに、延長戦の末に日本が虎の子の1点を
守り抜いて、オーストラリアを振り切って優勝しました。
試合開始から、ずっとオーストラリアに押されっぱなしで、
日本のパスはことごとく奪われ、オーストラリアの猛攻を
防ぐばかりでした。
オーストラリアは、何本もシュートを放ちますが、日本のディフェンスは
それを跳ね返し続け得点を許さない。
一方、日本はと言えば、相手陣内に攻め入るも殆どシュートは打てず、
完全なる劣勢でした。
平均身長で大きく上回るオーストラリアは、ロングボールを使って
大きく展開し、高さで日本を圧倒しようとした。
何とか日本も対応し、こぼれ玉を拾うなどして応戦していたが、
何度となくあわやと言う場面もあった。
この試合では、ディフェンダーの活躍もあったが、キーパーの川島の
スーパーセーブが光った。
相手と1:1になった場面も数回あり、殆ど決められても仕方ないような状況だったが、川島がシュートに反応したり、
勇敢に飛び出したりして、紙一重のところでゴールを許さなかった。
前半・後半の90分が終わったときには、確率的には日本の勝ちは
かなり低かった感じだった。
またしてもPK戦にもつれ込めば時の運だが、今度も勝てるとは限らない。
何とか延長戦でワンチャンスを物にして逃げ切るしかないだろう。
後半途中で、藤本に代えて岩政を投入したところから、
各選手のポジションが微妙に変わり、攻撃の形が少しずつ生まれてきた。
延長戦に入るとワントップの前田を下げて李を投入。
これがピタリと当たって、後半4分に決勝点となる李のボレーシュートが決まった。
前回のときにもそうだったが、ザッケローニ監督の選手交代は
見事に的中しており、控えの選手たちも同じモチベーションで
備えていたことが伺える。
最後の最後までまったく気が抜けない戦いだったが、終了のホイッスルが
鳴り響き、日本は大会最多となる4回目のアジア王者となった。
大会のMVPには、本田選手が選ばれたが、他にもMVPを取っても
おかしくない選手が沢山いたことが、日本の優勝につながったのだろう。
決勝トーナメントに入ってから、延長戦やPK戦が多かったことも
各国の力が拮抗してきている証拠で、今後も厳しい戦いが続くものと予想される。
次のワールドカップ・ブラジル大会までに、大きく成長して、
強い日本チームになってくれることを期待しています。
怪我をした選手も出ていますが、そうでない選手もかなり体は
ボロボロになっていることでしょう。
しっかりと体を休めて、またそれぞれのチームに戻って活躍して
欲しいものです。
日本代表の選手たち、ザッケローニ監督はじめスタッフの皆さん、
おめでとうございます。
そして、ありがとうございました。


ブログのトップページへ