いまだに原発事故は、落ち着かない状態が続いていますが、
少しずつ収束へ向けて大きな一歩を踏み出しました。
なんとか電気系統が回復して、ポンプが動き出してくれるのを待つばかりです。
避難所でも、物資が届きだし、それぞれが避難所での生活の中で
出来ることを行いながら、リズムを作り出そうとしています。
こちらは、まだ長い時間はかかるでしょうが、少しずつ
元の生活に戻れるように、みんなが頑張っています。
復興へ向けて、今後問題となるのは、瓦礫の処理の後、
いざ建物の再建にかかろうとした時に、じゃあ敷地の位置はどこになるのか。
地震だけの被害の場合は、土地自体の被害は少ないですが、
津波ですべて押し流されてしまった今回では、土地の境界となるものまで
無くなってしまっている物もあります。
民間同士の境界もありますが、更に厄介なのは官民境界。
これは、役所との立会いが必要となり、手続きにも時間がかかります。
阪神大震災の時にも、道路との境界を示す道路明示は、震災後のもので
なければ、再度やり直しとなっています。
これは地震で土地が動いてしまい、ポイントそのものが
動いている可能性があるからなのです。
ポイントが残っているときには、それが一つの目印となって、
それと測量データーを元に考えて行けますが、津波でそれらの物が
無くなってしまった場合は、基準から座標を求めて行くのにも
かなり大変になることが予想されます。
敷地が定まらない限り、新たに建物を作ることは出来ません。
まだ、そんな話は先のことかもしれませんが、落ち着きだした時には
再建に際して問題となって来るでしょう。
自分の土地に流されてきた誰かの家を撤去することも、
現行の制度では勝手に処分できません。財産権の問題があるからです。
政府は、そこのところを早く法整備をして準備しておかないと、
復興の妨げになってしまいます。
今までになかったことが一気におきてしまいました。
大変でしょうが、今目の前にあることの処理と共に、今後起こりうる
障害についても、早めに想定をして対処しておく必要があります。
現地は混乱していて、とてもそんな余裕はありません。
被害の少なかったところが、今出来る事は、そんなことに対して
知恵と力を貸すことではないでしょうか。
日本全体で処理して行かなければいけない状態なのです。


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今回のことも、まだまだ問題は山積みで、あらゆるところからの知恵や力が必要ですね。
しかし、大変な現状に振り回されるだけでなく、今後に考えられる障害についての対処法の検討・準備も重要だと、同じく思います。
原発の問題も少し光明が見えてきています。
次の問題に対して、いち早い動きを期待しています。
今後も、機会に触れて見守って行きたいと思います。