2011年09月17日

熱中症と生活習慣

一時期涼しくなったと思ったのに、9月に入ってから残暑が
厳しくなってきました。
まあ、9月なんだから暑くても当たり前ともいえるのですが、
一旦涼しくなったところから、また暑くなるとそう感じて
しまうのでしょうか。
夏に戻ったと思ってしまいます。

この時期は、運動会が近づいてくるので、その練習が
行われています。
先日、その運動会の予行練習の時に、生徒が熱中症で
倒れると言うニュースがありました。
学校側も生徒たちも気を付けていたのに、熱中症になって
しまったようです。

でも、昔の方がもっと過酷な状況でやっていたような気がします。
クラブ活動など、よく大丈夫だったなと思うほどです。
昔と今では、地球の環境や社会の環境が違うと言われるかも
知れませんが、やっていたことは絶対無理なことをやっていました。

当時のクラブ活動は、今では禁止されている「うさぎ跳び」を
やっていた時代です。
部活中に、水を飲むなんてご法度でした。
根性論がまかり通っている時代で、運動中に水を飲むと
お腹が痛くなるとか、たるんでいると考えられていましたから、
真夏の炎天下でも、水分補給なしで何時間もやっていました。
汗をだらだらと流しながら、運動をやっていました。

最近、熱中症になる人が増えているのには、家でずっと
エアコンをつけて生活していることも、一因となっていると
考えられています。
もちろん当時もエアコンをつけていたでしょうが、今ほど
一日中つけっぱなしとか、温度も下げすぎということは
無かったと思います。
昔は高級品のような感じだし、電気代も高いから勿体無いと
考えられていました。

エアコンをつけっぱなしにすると、汗をかかないので、
汗そのものをかきにくい体になってしまいます。
体温調整も鈍くなってしまいます。
涼しいのが当たり前になっているので、外に出たり、
エアコンが効いていないところでは暑い、暑いと
言い出します。
実際に暑いのですから、汗をかいて体温を下げようとする
のが本来の形なのですが、汗が思うように出ない人は
熱が体の中にこもってしまうのです。
汗をかく人以上に体が暑くなってしまうわけです。

水分補給も大切なのですが、水分を補給しても
体温調節が出来ないと、熱中症になる可能性は
高くなってくるでしょう。

それとエアコンに頼った生活は、中毒のようなもので、
夏になって何時エアコンをつけるかは、かなり大きな
ターニングポイントとなるでしょう。
なにしろ一回つけるとやめられないのですから。
エアコンを使いだした人は、家に帰るなり窓も開けずに
すぐにエアコンをつける人が多いです。

夏は、家に帰った瞬間はむ〜っとするものです。
ましてや窓を開けていなければ温室状態です。
風を通して少し待てば良いものを、それまで待てないから
すぐにエアコンをつける。
すぐに涼しくなるから、もうその状態から抜けられない。
これの繰り返しで、一夏が終わるのでしょう。

人間の体は、本来は気候に対応する能力を持っています。
限度はあるでしょうが、ある程度までは適応できます。
我慢というように思われるかもしれませんが、意外と
そうではないのです。
ずっとその状態だと、体も慣れてくるのです。
結局、ウチでは今年もエアコンは一回もつけていません。
同じマンションでも、ほとんどの家庭がエアコンをつけています。
条件は多少違うでしょうが、使うか使わないかはその人が
決めるものです。

今年は特に節電を求められていたので、厳しい状況だったかも
しれませんが、普段の生活習慣が体に影響するものは
かなり大きいのだと思います。
節電は今年に限ったことではなく、また来年も続くでしょう。
そして、節電からやってみたら意外と出来たことも多かった
のではないでしょうか。
エアコンに頼りきった生活を、少しだけでも改善してみる
良い切っ掛けになったかもしれません。
来年は、熱中症になる人が少なくなると良いですね。

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posted by ツボ at 17:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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