8年連続で黒字となることがわかりましたよね。
そしてピークには約2933億円あった累積赤字も解消し、
約186億円の余剰金も計上したと言う。
全国の公営地下鉄で、累積赤字がなくなったのは
初めてだそうです。
しかし、以前から大阪の地下鉄はなんとなく高いと言う気は
していました。
東京は、ちょっと遠くへ行っても100円台だったりする。
大阪は、初乗りが200円で、3駅くらい行くと230円になる。
だから、すぐに270円になってしまうので、230円だったら
安いと錯覚してしまうほど。
その黒字転換によって、少しサービスを変えたようです。
利益還元と称して、これまでの「ノーマイカーフリーチケット」を
この10月から廃止して、「エンジョイエコカード」に変えるようです。
「ノーマイカーフリーチケット」は、毎月20日と毎週金曜日を
「ノーマイカーデー」として発売されていました。
この日は、一日地下鉄・ニュートラム・市バスは乗り放題で
600円と言うものでした。
普通に往復する場合は、通常の切符の方が良いのですが、
3回以上乗る場合はお得になると言うものでした。
ですから、用事があるときには金曜日に固めて地下鉄に
乗って行くといった感じで利用していました。
なかなか出かける機会が無い場合も、ノーマイカーデーに
ついでに出かけてみたりもしました。
以前、札幌に行った時に土日割引と言うのがあって、
これの方がみんなが使うのではないかと思っていたことがあります。
今回始まる「エンジョイエコカード」が、そんな感じに
なっていました。
土日・祝日は、「ノーマイカーフリーチケット」と同じく600円で
一日乗り放題となるのです。
子供は、300円で毎日乗り放題。
つまり「親子で900円」と言うのが大阪市のキャッチコピーです。
一瞬親子割りかと思ったら、単純に土日・祝日は二人で900円。
特別ではなく、足し算をしただけでした。(笑)
更に、これまで普通の時の一日乗車券は850円でしたが、
それも50円値下げして800円としています。
微妙ながらありがたいことです。
遠距離を3回乗れば270円x3=810円で、一日乗車券の方が
10円安くなります。
それ以上に乗ると、乗っただけタダということです。
これまでの「ノーマイカーフリーチケット」に比べて、
普通に使いやすくなったと考えられます。
土日に家族で出かける場合に、車田と駐車料金やガソリン代が
かかりますし、運転手はお酒は飲めません。
渋滞など時間も読めない。
それに比べて、地下鉄だと時間は正確だし、お酒も飲める。
お父さんにとっては、嬉しいことではないでしょうか。
一方、大阪市としても、値下げをしたり、曜日を変えたことで、
利用する人が増えれば、結果的には増収になるはずです。
「損して得取れ」
多分、一日乗車券の値下げ分は、「エンジョイエコカード」で
十分まかなえるでしょう。
一日乗車券にしても、これまでは使わなかったら損になるかもと
思って買わなかったり、用事を省略してしまったケースもあるでしょう。
微妙ながら、800円なら買おうかという気も起こさせます。
これによってもう一つ生まれるのが、経済効果なのです。
通常の切符の場合は、必要なところしか行かないのに対し、
乗り放題となるとついでにあちこちと寄り道をしたりします。
寄り道をすると言うことは、用事も済ませたり、ついつい買い物を
してみたり、いるいろな形でお金を使うことが多くなるのです。
ですから、人が地下鉄により乗ると言うことは、大阪の経済も
若干ながら潤う可能性もあるのです。
これだけで単純に景気が回復することは無いでしょうが、
人が動くと言うことは良い事だと思います。
土日に車を使う人が少しでも減れば、渋滞も少なくなり、
排気ガスも減って、地球温暖化にも良い事になります。
こうやって、少しのことで、いろいろなことが好転して行く事が
一番良い事だと思います。
この結果、また来年度の大阪市営地下鉄の業績が黒字に
なっているのではと、良い意味で期待しています。
そして、また利益還元になることを考えてくれると良いですね。
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