個人総合3連覇を達成しました。
世界選手権での3連覇は史上初のことです。
今回は、自分の3連覇よりも団体の金を目指していた
内村選手ですが、惜しくも団体では銀メダルとなり、
最後の鉄棒でも落下してしまうなど、少し気落ちしたかにも
思われましたが、個人総合ではしっかりと気持ちも
切り替えて、凄い集中力を見せてくれました。
最初の種目の床で高得点を出し、種目が進むごとに
ライバルをどんどん引き離して独走状態。
最後の鉄棒の前にすでに2位との差は2点以上も開き、
余程の事がない限り内村選手の金メダルは確定していました。
各国のライバルたちも大会前から、優勝は内村選手で、
自分たちは銀メダル争いだと言わせてしまう程。
当然優勝は狙っているでしょうが、内村選手が普通に
演技をすると敵わないと諦めさせてしまっているのです。
綺麗な演技、ピタッと止まる着地を目指している
内村選手にとって、ロンジンのエレガンス賞を貰った事は
優勝の喜びを更に大きくしました。
3連覇というとてつもない事をやってのけた事と
同じくらいに嬉しかったのではないでしょうか。
内村選手の足には、強力な磁石でも付いているのでは
ないかと疑いたくなるほど、着地が動かない。
スローで見ると実際は少し動いていたりもするのですが、
生で見ている時にはまったく動いていないように
見えてしまうほどの気迫のこもった着地です。
内村選手は、実は8月に右足首を捻挫していて1ヵ月半も
練習が出来なかったときがあったそうですし、今大会中も
両足がつるなど万全ではありませんでした。
平行棒を終わった後に、少し足を気にする場面も見られ
ましたが、最終の鉄棒の演技が始まると、そんなことは
微塵も感じさせないどころか、余裕すら感じさせる
完璧な演技でした。
レースの後のウイニングランのような、競っている演技とは
思えないようなゆとりのある、魅せる演技でした。
そして、最後の着地が決まった時に、会場全体から大きな
歓声が沸き、内村選手自身も点数を見る前に優勝を確信
したのです。
3種目出場した種目別でも、床で金メダルを獲得しました。
足の状態が良かったら、何処まで記録は伸びたのだろうか。
そんな仮定の話をしてもしょうがないのはわかっていますが、
見てみたいという気持ちを起こさせる演技でした。
内村航平選手、3連覇おめでとうございました。
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