2011年12月05日

一万人の第九2011 本番

今年は、とても感動的な一万人の第九でした。
例年だと、リハーサル、ゲネプロと順番に
書いて行くのですが、今年はやめていきなり
本番の様子を書くことにします。

とても天気の良い日でした。
これから歌うんだと言うワクワク感が
高まってくるようです。

前日のリハーサルで、まあまあ声の調子が
良さそうなので、ゲネプロの時にも思い切り
歌ってみました。
今年は、最後まで裏声でなく、それなりに
歌えそうな感じです。
司会の小倉さんも登場して、本番のムードに
なってきました。

ゲネプロ終了後、少し長い休憩を挟んで
いよいよ本番です。
お客さんも一杯に入って、空席は殆ど無い状態。
立ち見の人もいます。

ホールの照明が落とされて、ゆっくりと小倉さんが
出てきました。
今年は、3月に東北で大震災が起こり、被災地へ
この一万人の第九を届けたいと言うことで、
仙台にも会場を設けて中継で繋いでいます。
仙台には、200人の合唱団と会場に来ている人、
合わせて1000人が一緒に歌います。

小倉さんから紹介されて、詩人の和合亮一が
あの防災避難ビルの前で「高台へ」を朗読されました。
迫りくる津波の恐怖の中で、みんなに高台へ避難する様に
放送を続けた女性の事を書いた詩です。
和合さんの言葉に、あの時の映像が思い出され、
会場にいる人達だけではなく、バックで「G線上のアリア」の
演奏の指揮をしている佐渡裕総監督も号泣しなららタクトを
振っていました。
スーパキッズ・オーケストラは、もう一曲演奏を行いました。
静かな、とても厳粛な雰囲気で始まりました。

続いて2年連続のゲストとなる平原綾香さんが登場しました。
一万人の第九で2年連続初めてで、2回目も初めてでは
ないでしょうか。
これは、震災が起きて、佐渡さんが是非とももう一度
「LOVE STORY」「Jupiter」を歌って欲しいと
平原さんにお願いして実現したのです。
最初に「おひさま〜大切なあなたへ」を歌いました。
この選曲も、ぴったりだと思います。

第九の第三楽章に、歌詞を付けて欲しいと要望を出して
平原さんが歌詞を付けたのが「LOVE STORY」です。
これは、第九の中で、この第三楽章が愛が一杯詰まった
楽章なんだと佐渡さんから説明されて、平原さんが
それに言葉をはめ込んでいったのです。
僕は、昨年は参加していなかったので、この曲を
聴くのは初めてでした。
リハーサル、ゲネプロでは、第三楽章のどの部分なのだと
考えていましたが、聴くのが三回目となる本番では、
はっきりと第三楽章そのものだとわかるようになりました。
とても素晴らしい愛を歌った曲です。
作った当時は、このイベントのために作った曲だったので、
一度きりの予定だったようですが、あまりにも良い曲
だったのでレコーディングされてCDに収められました。

そして最後は、被災地で沢山リクエストされた「Jupiter」
僕たち合唱団も、一緒にコーラスを歌います。
女性としてはかなり低い声から始まる曲ですね。
平原さんは、リハーサル、ゲネプロとどんどん声が変わって
行きました。
本番では、更に声の質も迫力も増しています。
この人は何処まで出来るんだと思うくらいでした。
みんな引き込まれるように聴き入ってしまうくらい。
でも、コーラスもしっかり歌っていかなければいけません。
平原さんと合唱団が一体となって、曲がホール全体を、
そして遠く離れた仙台の会場も包み込んで行きました。

歌い終わった後に、仙台会場に繋ぐと、仙台にいる
森久美子さんはぼろ泣きだったようです。

ここで、第一部は終わり、休憩を挟んで第二部の
第九になります。

オーケストラが静かに入場し、佐渡さんが登場すると
すぐに第九の演奏が始まりました。
一つ一つの音に思いを込めるように、佐渡さんの
指揮が続いています。

第三楽章に入る時に、ソリストが静かに入って
スタンバイします。
この時に、拍手が起きてしまうハプニングが
ありましたが、何事も無かったかのように
演奏は続いて行きました。

そして、第四楽章に入りました。
気持ちを引き締めなおして、立ち上がるタイミングを
待ちます。
ファンファーレが響き、合唱団が一斉に立ち上がります。
バリトンのソロに続いて、男声合唱の第一声。
ここから合唱のスタートです。

リハーサルでは、まだ少しずれていたのが、
殆ど気にならないくらいに合って来ていました。
「キュッセ」のパートになりました。
ゲネプロでも、最後の「フォール ゴット!」は
かなり長くギリギリでしたので、本番も覚悟を
していましたが、ゲネプロを上回る長さ。
やっぱり息継ぎをしようか、でも佐渡さんの手が
挙がりかけている。もう少しだ。
本当にギリギリで歌いきれました。
あとコンマ何秒長かったら、途切れてしまったことでしょう。

今年は、スタート前に佐渡さんがお客さんにテーマの
「M」の合唱指導をしなかったので、合唱団だけで歌うの
だと思いました。僕が参加しだしてから初めてでした。
以前から、このテーマのところになると佐渡さんが
向こうを向いてしまうのが、ちょっと残念だったので、
今年はちゃんと全部歌って届けられるのが嬉しかったです。

二重フーガも終わり、いよいよ終盤に突入します。
どんどん合唱団が一つになって行きます。

佐渡さんも、鬼気迫る様子で指揮をしています。
最後の「ゲッテル フンケン」も歌いきって、
今年の第九が終わりました。
仙台の会場も、こちらからの映像と音に合わせて
一緒に歌いました。

いつもの「蛍の光」に入る前に、今年は「故郷」を
歌いました。
これも中継で繋いで、仙台と一緒に歌います。
昔から聴いているこの歌が、この時はまったく違った
意味を持った歌に聴こえて来ました。
ここでも、かなりの人が涙していました。
言葉が胸にしみこんで来て、いろいろなことが
思い浮かんでいきました。

そして、最後の「蛍の光」を歌いながら、
被災地や震災で亡くなった人へ思いを込めます。
また、来年もこの思いは受け継いで行かなければ
ならないだろうなと思いながら、すべてのプログラムが
終了しました。

後になって考えてみると、普段とは違う一万人の第九でした。
発声練習の時に、清原先生が恒例の「一万人の肩叩き」を
しなかったんです。
その時は、ただ忘れているだけだと思っていましたが、
テーマの「M」を会場全員で歌わなかったり、
司会の小倉さんが第一楽章から座って聴いていたりと、
みんながイベント的な演出をすべてやめて、一つの
形に添って厳粛に進めていたのではないかと思いました。

実は、小倉さんは第三楽章までは奥にいて、第三楽章の
始まる時にそっと入って来たりしておられたんです。
毎回かどうかはわかりませんが、僕の知っている範囲では
そうでした。
多分今回は、きちんとすべてを見届けると言う気持ちで
いたのではないでしょうか。

それだけみんなの気持ちが入っていた一万人の第九でした。
とても感動的で、放送でも平原さんの曲は、すべて
ノーカットで流して欲しいと思います。
すべてが収められたDVDは楽しみになります。
終了後のインタビューも、何を話されたか聞いてみたい
ものです。
8回目の参加となりましたが、思い出に残る回となりました。

番組の放送は、2011年12月23日(金・祝)15時55分〜16時53分
ネット局:毎日放送(MBS)、東京放送(TBS)、北海道放送(HBC)、
     中部日本放送(CBC)、RKB毎日放送(RKB)、TBC東北放送(TBC)、
     IBC岩手放送(IBC)、テレビユー福島(TUF)。
TBS系列8局ネットで放送です。

それから、こんなニュース映像がyoutubeにアップされていました。



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posted by ツボ at 14:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 1万人の第九 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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