東京電力は、電気料金の値上げを申請しており、
関西電力も時間帯によって料金が変動する契約も
受付けるようにしたようですね。
震災の有った去年は、みんなの節電の努力も有って、
何とか乗り切れたのですが、今年は去年動いていた
原子力発電所が全て止まったままで夏を迎える事に
なりそうなので、電力不足は免れない様子です。
実際のところ、どれくらい足りなくなるのかは、
今年の夏が暑くなるかどうかにもよるでしょうし、
関電や政府の発表している数字が本当に正しいのかも
わかりませんから、その時になってみないと
わからないと言うのが本音でしょう。
ただ、悪い方になってしまった場合に、大規模停電と
言う事になると、相当な混乱が起きてしまうでしょう。
そうならないように、今年もみんなで頑張って
行くしかないのでしょう。
そして、脅かされていたけど、原発が無くてもやれる
じゃないかとなれば良いのですが。
僕の場合、冬からかなり節電をしていて、電気メーターの
検針時に貰うシートを見ると、前年よりも15%〜35%も
電気の使用量が少ないようです。
これって、凄い節電ですよね。
頑張れば、こんな数字を出せるんですね。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、
本題に入ろうと思います。
原発の後に期待されているエネルギーとしては、
シェールガスや太陽光、風力、波等が挙げられますが、
まだ研究段階の凄いものがあるのです。
それはタイトルにも書いたように、宇宙での発電なのです。
太陽光発電だと言うと、もうやっているじゃないかと
言われるかもしれません。
宇宙にソーラーパネルを設置して、太陽光で発電を
しようと言う物です。
具体的に言えば、太陽発電衛星で行うのです。
地上でやっている物とどう違うのかと言うと、
まずはその大きさです。
縦・横2.5キロメートル四方の巨大なパネルです。
ISAS広報からの情報をまとめて書きますね。
この大きさは、サッカー場の900倍の広さになるようです。
地球上での太陽光発電との決定的な違いは、天気に
左右されないし、夜と言う物もないので、上手く
制御すれば、24時間発電する事も出来るかも知れません。
宇宙は、スペース的な問題も無く、巨大なパネルを浮かべても、
まだまだ十分な空間が広がっています。
例に挙げられている2.5キロメートル四方のパネルと言うのも
一例に過ぎず、もっと大きなパネルも将来的には出来るように
なるかも知れません。
では、一体どうやって発電した電気を地球に送るのかと言えば、
当然、電線で繋ぐなんて言う事は無理です。
そこでJAXAが考えているのは「電波」です。
電波を地球に設けた受信設備に向けて送り、そこで電気に
変えて、電線で皆さんのところへ送ると言うものです。
電波による健康被害も懸念されますが、受信設備は人が
住んでいる所から離れたところに作ることになっていて、
それによる健康被害は無いように計画されています。
また、電波の代わりにレーザーを使う方法も検討されている
ようで、レーザーの方がより狭い範囲に集中して送る事が
出来ると言う特徴があります。
建設に当たっては、100メートルくらいのパネルを
折りたたんでロケットで宇宙に運び、宇宙空間で
自動的に拡がると言うイメージのようです。
これを繰り返して繋ぎ合わせて、一つの大きなパネルを
建設するようです。
何回ロケットを飛ばす事になるのでしょうね?
このプロジェクトは、まだまだ研究段階で、いつ実現するかは
わかりませんが、夢と現実の素晴らしい物だと思います。
JAXAは、宇宙開発のことをやっているところだと思っていますが、
その応用でこんな事もやっていたのですね。
福島第一原発による放射線汚染についても、JAXAが宇宙用に開発
していたカメラが使えると言うニュースもあったように、一つの
分野で開発されたものは、別の分野でも応用できると言う発想が、
未来に向けての大切な一歩となって行くのです。
クリーンなエネルギーとして、早く実用段階に進んでくれる事を
切に願っています。
とりあえず、今年はみんなでより一層頑張って節電をして、
原発ゼロの夏を乗り切って行こうじゃありませんか。
僕は今年も、エアコンは使わないつもりです。
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