2012年09月26日

『最強のふたり』

この映画は、その前に観た映画の時に予告でやっていて、
是非観てみたいと思った映画でした。
その後じわじわと、話題になって、今はTVのCMとしても
流れています。

内容は非常に単純で、障害を持つ車椅子に乗った富豪と
介護の経験など全く無かった黒人青年の関係を綴った
コメディータッチのヒューマンストーリーです。

驚く事に、この物語は事実に基づいて作られた物だと
言う事です。
この二人の事をテレビで見た監督が、映画化をしたいと
本人に申し出た時に、これをシリアスな感動的なものに
しないで、笑って観れるコメディーにしてくれと言われたそうです。
その結果が、この映画となり、成功したと思います。

映画を観た感想は、良い意味でほんわかとした雰囲気で、
二人の普通の生活を自然な形で見ているといった感じでした。
最初は、クスクスと言った感じでしたが、途中からは
みんな遠慮しないでゲラゲラと笑って観ていました。
それこそが、監督や「ふたり」が望んでいた事でしょう。

事故で首から下が麻痺してしまい、車椅子に乗って生活を
している富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、
介護者を雇う為に人を探していた、面接にやってきた応募者は、
自分の介護経験をアピールして雇ってもらおうとしている。
その中に、生活保護の申請の為に就職活動をしたと言うサインを
貰うためだけにやって来ている黒人青年のドリス(オマール・シー)がいた。
彼は、介護の経験など有るはずも無く、不採用にしてくれと頼み、
その書類のサインを次の日に貰える約束を貰って帰った。
久しぶりに帰った実家には、沢山の兄弟がいて、一生懸命働いて
家族の面倒を見ている母がいる。
その母親からも、出て行けと言われ、家を出て仲間達と過ごしていた。
一人、また一人と帰って行き、一人残ったドリスは、夜が明けるのを待った。

不採用の書類を貰いにフィリップの家を訪ねたドリスは、
家の中へと案内されて、自分の部屋を与えられる。
まだ理解できていないドリスをフィリップの元へと連れて行き、
いきなりフィリップの世話をする事になる。
当然不採用だと思っていたドリスを採用したのだ。

そこには、障害者を障害者として腫れ物に触るように扱い、
一人の人として見ていない介護者に対する不満と不信感があったのだろう。
試用期間だと言うことで、ドリスを雇ったフィリップは、
自分を障害者ではなく一人の人として普通に扱うドリスを
気に入っていった。
普通は言わない事や、聞かない事も、当たり前のように
自然に振舞うドリス。
誤って熱湯の入ったやかんをフィリップの脚に当ててしまった時に、
反応が無いのに驚き、それでは直に熱湯をかけてみたらどうなのかと、
フィリップの脚に熱湯をかけるドリス。
普通では考えられない事を、子供のような好奇心でやってしまう。

車椅子を乗せる仕様になっている車に乗せる時に、これでは
人を乗せる物ではない、フィリップが可哀相だと思い、
隣にあったスポーツカーに乗せてドライブをする。
スピードも出して、無茶苦茶な運転をする。
クラシックばかり聞いているフィリップにダンスミュージックを
聴かせる。ここでは、アース・ウインド・アンド・ファイアが
使われている。
アースの音楽は、この映画の中心の音楽になっている。

下の方はどうなのだと普通に問いかけるドリス。
使えないけど、他の所で感じるのだと答えるフィリップ。
この辺りから、二人の信頼関係が深くなってきたのがわかる。
ドリスの隣で、気持ち良さそうに耳たぶをマッサージして
もらっているフィリップの表情が面白い。
これまでの介護者ではありえなかった生活が展開していった。

フィリップが文通をしているが、その相手とは堅苦しい詩の
やり取りしかしていないことを知り、写真の交換をしたり、
電話をかけさせてみたり、ついには対面までさせてしまう。
気の利いたお節介もやいてしまう。

そんな二人のやり取りが、観ている者の心を暖かくする。
映画の中でも、周囲にいた人達の気持ちをほぐして行き、
型にはまったつまらない誕生日パーティーも、ドリスの
おかげでこれまで無かったような楽しい物となる。

しかし、突然訪ねて来た弟によって、二人の関係は
終止符を打つ事となる。
フィリップの家を去るドリス。
新しい介護者を雇ったフィリップだが、その普通の
介護では物足らなくなる。
何かしっくり来ないのだ。
自分が障害者である事を、感じざるを得ない。
障害者ではなく、一人の人間だと感じれたドリスとの生活。

フィリップは、ドリスを呼び出した。
再会を果たした二人は、夜の道を疾走する。
そう、またしても滅茶苦茶な運転。
当然、パトカーに追いかけられて捕まってしまう。
その時に、二人が取った行動。
これが冒頭のシーンに戻って繋がっていたのだ。
最後まで笑わせてくれる二人の関係。

エンディングは、さらっと実際の二人の今の事と姿が
流されて終わる。
笑い泣きのような、なんとも言えない空気が漂っていた。

最強のふたり



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posted by ツボ at 13:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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