行われて、無事に成功しましたね。
今回の手術は、目の難病と言われる
「加齢黄斑変性症」の患者に
iPS細胞から作った網膜を移植したそうです。
何にでもなれるiPS細胞だから出来ることですね。
まだ、臨床研究の段階ですが、これが実用化されると
これまで治療・手術が難しかった病気が
治る可能性があり、医学の発展に期待されています。
この加齢黄斑変性症という病気は、
以前日本では殆ど無かったそうですが、
食事などの欧米化が進むようになってから
増えてきており、今では失明原因の4位になってきていて、
100人に1人の割合のようです。
50歳代から増加し始め、高齢化と共に急増しています。
また、患者数では、男性は女性に比べて2倍のようです。
iPS細胞は、癌化する可能性がありますが、
この加齢黄斑変性症が選ばれたのには、
ここ数年の研究で癌化する可能性が低下した事、
体内の患部に比べて、目ですから経過が見やすい事、
仮に癌化したとしてもレーザーで焼き切ってしまえる等で
研究対象に選ばれたようです。
今後は、他の病気に対しても臨床研究が行われて
行くでしょう。
心臓の心筋シートと合わせて、医療は根本的に
変わって行くのではないでしょうか。
難病であったり、移植手術が難しかった病気が、
これら新たな研究によって、治らない病気ではなくなって
くるかもしれないですね。
医学の進歩と同時に考えて行かなければならないのは、
進む高齢化社会と、それを支える社会的な
システムの構築でしょう。
人類が長生きして行っても、生きることが大変では
どうしようもありません。
日本だけではなく、世界全体で本気で取り組んで行く
必要に迫られています。


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