2014年12月09日

映画『Over The L'Arc-en-Ciel』

2012年に行われた L'Arc-en-Cielの
ワールドツアーの様子を収めた映画です。
ラルク・アン・シエルは、今の日本では一番の
バンドだと思っています。
詩とメロディーの絶妙な融合がなんとも言えない。
独特の世界観を持ったバンドです。

そのラルク・アン・シエルがワールドツアーを
行ったのは当然だろうと思います。

映画は、ライブビデオではなく、
製作現場や舞台裏の様子を多く収めていて、
彼らのツアーに対する気持ちを表している。

ラルクのライブにも行ってみたいのだが、
若いお客さんのノリには体力的に
ついて行けない気がして躊躇してしまいます。
僕もある程度は乗れるんですが、じっくり聞きたい感も
あって、最初から最後まであの勢いでは無理ですね。
ついて行けないとノリの悪い奴という事で、
周りの人達に迷惑かけてしまうと思うので(苦笑)

そんな僕にとっては、こういう機会に垣間見れるのは
ある意味でありがたかったです。

ツアーの順番に、その時々の製作過程からライブを
見せて、音をバックにオフショットを交える展開で
淡々と進んで行きます。
なので、ライブ映像を見たい人にとっては
少し物足りないかもしれませんね。

順風満帆で、自信を持って望んだのかと思いきや、
特にアメリカのマディソン・スクエア・ガーデンの
日本人初となる単独ライブに向けては、かなり
緊張し、ナーバスになっていた。
プロモーションも十分ではなく、入りも心配していたようです。
ライブは、成功したと言えるでしょうが、
やはり本人達は満足できていなくて、本来の姿を
見せることが出来なかったと語っていて、必ず次は
やりきりたいと意欲を見せていました。

当然ながら細かい所まで神経を使ってステージを
作って行く訳ですが、スタッフがそこまでついて行けて
いないこともあり、気持ちをぶつける場面もしばしば
見受けられました。
本人達の頭の中には、しっかりとしたイメージが
出来ているので、本当に些細なことまで把握できています。
スタッフは、その道のプロですが、やはりイメージが
完璧ではなかったりします。
これは、どこの世界でもあることですが、
それを無くす事がプロなのです。
物造りをする人にとっては共感できるシーンです。

ラルク・アン・シエルは、リーダーと言う名前の人は
いるのですが、一人が引っ張っていくバンドではなく、
みんながそれぞれに役を担い、交代しながらお互いを
気遣い、支えあっている様子も見られます。

映画を撮った監督は、アメリカ人でラルクのことは
知らなかった人です。
知っているとラルクの像があって、先入観が入ったものに
なってしまうので、あえてラルクに対して白紙の
この監督に決めたようです。
ですからラルクを客観的にとることができています。
一方、撮られる側のラルクも隠すことなく全てを
撮って欲しいと言っています。撮るだけとって
後で編集すれば良いのだからと、自分達を
さらけ出しています。

100分と言う時間を感じさせない内容でした。
実に淡々と見せられて、気がついたら終わって
いたと言う感じでした。

内容は少し違いますが、僕の好きな
エルヴィス・プレスリーのツアーを追った映画
『エルヴィス・オン・ツアー』を思い出しました。

(注)
『Over The L'Arc-en-Ciel』は、
2014年12月5日(金)〜12月12日(金)の
8日間限定の上映です。

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posted by ツボ at 13:08| Comment(0) | 映画・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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