完全優勝となりました。
いつの頃からか見始めて、
いまや正月には欠かせないイベントとなりました。
もう、2日と3日は朝からテレビに釘づけでした。
数年前から、青山学院が出場するようになり、
ある程度の所まで行くものの、失礼ながら
優勝するなどとは思っていませんでした。
今年は、1区で2位でスタートし、
そのまま1位集団の中で走り続けていた。
義弟とも、青山学院がどこまでもつか、
後の選手は揃っているのだろうかと話しながら
勝負の行方を見ていました。
しかし、今年の青山学院は粒が揃っていました。
往路では、前半はトップではないものの
大崩をする選手がいないので3位以内をがっちりキープ。
4区、5区では、区間賞を取り、往路優勝を果たした。
圧巻だったのは5区の山登り。
「山の神」と呼ばれていた柏原選手の記録も
大きく塗り替えたのです。
今年から、この5区と復路となる6区のコースが
少し変更になった為に、区間新記録とはならず
「区間記録」と言うことになったのだが、
そんなに大きく条件が変わったわけではないので、
事実上区間新記録と言っても問題ないでしょう。
走ったのは「神野大地選手」
名前を聞いた時に、思わず凄い名前だなと
言った人は全国に数え切れないほどいただろう。
その名前に違わぬ素晴らしい走りをして、
今日の為に付けた名前なのじゃないかと思うほど。
柏原選手も余裕を持った表情でしたが、
神野選手は、表情だけでなく、走っている姿も
淡々としていて、見ているとそれほど早く思わなかった。
途中から、アナウンサーの人が柏原選手のと
タイムを言い始めて初めてそんなに早いんだと思いました。
軽々と前を行く駒沢大学を抜き去り、
2位に5分近く差をつけての往路優勝を果たしました。
逆転があるのかと思った復路もまったく問題なし。
タイム差がプレッシャーを消し去って、
伸び伸びと選手が走っていたように思います。
後を追いかけるはずのチームは、互いに潰し合っている
かのように、2位が入れ替わってタイム差はひらくばかり。
どんどん差がひらけば、青山学院の選手は
益々自分のペースで走れるようになり、
7区から9区まで区間賞を取る走りを見せる。
これでは逆転などありえない。
あまりの青山学院の強さに、レースとしての面白みが
無くなってしまった人もいたようだ。
独創で走り続ける青山学院は、終わってみれば
総合タイムでも、これまでの東洋大学の持っていた
記録を上回り、初めて10時間50分を切る
10時間49分27秒と言う凄い記録をたたき出した。
青山学院大学は、往路・復路共に優勝し、
当然総合優勝も取った。
まさに完全優勝である。
最近良い選手を取ったのだろうと思われたが、
実は監督が10年位前からコツコツと
積み重ねてきた結果なのだとわかった。
監督は、当時出場も出来なかった選手達に、
予選会の前から区間の指名をして、
選手達にそのコースを走るイメージトレーニングを
やっていたようです。
ただ単に練習をするよりも、具体的に
コースのイメージをして、どう攻略するかによって、
それに合ったトレーニングをする方が、より選手に
とってはやりがいがあり、目標がぶれなかったのだろう。
そうこうしている内に、実際に箱根で走ることが
出来るようになり、各選手もそのデータを
蓄積していって、今年実ったのではないだろうか。
まだ選手は若く、10人中4年生は2人だけ。
来年もそんなに大きくメンバーを変えなくても
走れる感じだ。
この優勝によって、新1年生も良い選手が
入ってくる可能性もある。
既にだいたい決まっているとは思うけど。
ちょっと前まで強かった大学が、いつの間にか
上位になれなくなったりして、本当に厳しい
争いになっていると思う。
来年は、また違う大学が出て来るかも知れない。
来年の箱根も楽しみだな〜〜〜


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