合計点300点をはるかに超える高得点を
挙げましたね。
ショートプログラムで、100点を超えて、
羽生選手のいつもの演技が出来れば
最終的に300点を超えるのではないかと
期待が高まっていましたが、
フリーではそれをはるかに超え
合計322.40という歴代最高得点を出しました。
これまではパトリック・チャン選手の295.27が
最高得点だった。
300点が大きな壁と考えられていたところ、
羽生選手はそれを一気に、大幅に更新してしまった。
試合後のインタビュうーでも、自分でも
「やっちゃった!」と思ったと言っている。
これからは、この点が自分にのしかかってくるのだ。
これを超える演技をしないといけなくなった。
羽生選手の強みは、ジャンプに目が行きがちだが、
男子選手としては非常に柔らかい体をしていることが、
あの演技を生み出しているのではないだろうか。
柔軟な体ならではの表現力がある。
それと穏やかな顔に似合わないほどの負けず嫌いで、
有言実行の強気な発言が、彼のモチベーションを
もたらしているのだろう。
ショートプログラムで、直前に滑った中国の選手が
自己最高の高得点を出すと、プレッシャーに感じるどころか、
「よっしゃ!」と思ったそうだ。
それはどう言う事か。
羽生選手は、相手が失敗をして優勝をしても面白くない。
相手が最高の演技をしたのを、自分が乗り越えて勝つことが
良いのだと言う。
「絶対王者は自分だ!」と言うことを相手に示したいのだ。
こんなことが言える羽生選手は凄い。
凄過ぎる。
自分で自分にプレッシャーを掛け、それを乗り越える為に、
最大の努力をしてやり遂げる。
もはや羽生選手は別次元に入ってしまっている。
今のテニス界のジョコビッチ選手と同じ領域だ。
この後に行われるグランプリ・ファイナルでは
どんな演技を見せてくれるのだろうか。
心身共に充実している羽生選手から目が離せない。