グランプリ・ファイナル。
ショートでは、好調さを持続して
またもショートの最高得点を更新した。
この時点で2位に約30点の差を付けており、
余程のミスが無い限り羽生選手の大会3連覇は
ほぼ確実となった。
自分との戦いとなったフリーの演技。
前回のNHK杯を上回る演技で、ジャンプもすべて決まった。
ステップが思うような評価が得られなかったが、
安定した挑戦の演技だった。
得点は、誰もが納得の世界最高得点。
ついこの前までは300点の壁があったはずだが、
これを一気に乗り越えてしまった羽生選手は、
なんと大きく超えた330.43を出した。
もはや羽生選手を越えられるのは羽生選手しかいない
と言う状態だ。
直前に演技したフェルナンデス選手も
200点を超える素晴らしい演技をしたのだが、
羽生の得点を見て思わず土下座のようなポーズで
羽生選手に「参った!」と言う有様。
一体どこまで進化し続けるのだろう。
ステップでも高評価を得られれば更に得点が
アップすると言った可能性まで秘めている。
一般的には、大ジャンプをする前は、
準備姿勢として静止するのだが、
羽生選手の場合は、ジャンプの前までポーズや
ステップを入れている。
これは大変難しいことなのだが、
加点に繋がり、得点を伸ばす要因である。
羽生選手を越えようとすると、一つ一つの
ジャンプや演技をクリアするだけではなく、
こういった加点要素も増やさないといけなくなる。
これは当分追い着かれないだろう。
小さい頃に憧れていたロシアの皇帝プルシェンコ選手に
「ユズ、君は僕のヒーローだ」と言わせた。
憧れの人から逆にヒーローと呼ばれるなどまさに夢の
ような出来事だろう。
どんどん進化を続けていって、オリンピックで
2連覇をして欲しい。
期待はどんどん膨らんで行く選手だ。


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