この異常とも言えるスピードには驚きました。
大きな道路の端から端まで陥没し、約30メートル四方の
大きさで、深さも15メートルと言う巨大な穴。
しかも穴だけではなく、下水道や電気、ガス、電話と言った
ライフラインも壊れてしまっている。
ふつう考えると、復旧までには数か月はかかると思われた。
それがなんと1週間で完全に復旧できた。
日本の技術力は凄過ぎる。
まあ、その前に技術力が凄ければ、今回のような
陥没事故は起きないはずなんだけど。
起きてしまったことは仕方ないから、そのリカバーは
迅速にと言う事だろうか。
朝の早い時間帯だったことと、工事作業員が
いち早く異変を察知して、避難をさせ、道路の通行を
規制できた事が、事故による被害者を出さずに済んだ。
これがもう少し後の時間帯だったらと思うとぞっとする。
対応も的確で、まずこれ以上土が崩れないように
流動化処理土を投入した。
多分、博多周辺のプラントの全面的協力があったのだろう。
膨大な量の流動化処理土が手配され、見る見るうちに
穴を埋めていった。
底のレベルが上がり、固まった土は、強固な地盤となり、
そこから一気にライフラインの復旧作業が始められた。
その作業スピードも速く、考えられないほど。
そして、事故発生から丁度1週間で、すべてが復旧できた。
これを見ると、よくやっている道路の工事も
もっと早くできないのかと思ってしまう。(笑)
博多駅前の重要な道路だったからと言う事もあるので、
施主である博多市や工事を請け負ったゼネコンも
すべてをこの復旧に向けて全力を投入したのだろう。
やればこれだけのことが出来ると言う事を証明してくれた。
今後は、事故の原因究明、責任、賠償が問題となるだろうが、
とにかく元に戻ったことは良いことだ。
これまでにもこの地下鉄工事に関しては、
陥没事故が起きているという。
やはり工法に問題があるのではないかと思う。
この事故を機に、もう一度工法の検討をする
必要があるのではないだろうか。
←にほんぶろぐ村 住まいブログに参加しています
【坪内優建築設計事務所のHP】
ブログのトップページへ